自分の心の中の宝物がプレゼントされる


2学期の日本語共同。 第1回目のテーマは、「コミュニケーション」。

コミュニケーションをとるために大切なこととして、自分が大切にしている心の中の宝物に気づくというプロセスがありますが、今日は、自分が大切にしているものをプレゼントしてもらうというワークをしました。

まず始めに、「相手の話を心できいてみてね~ 話の内容じゃなくて、話をききながら、その人が何を大切に思っているのか、その人の心の声を心の耳できいてみてほしい」

とお願いしました。

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「それって、あゆ(小学部低学年担当スタッフ)も同じこと言ってた~ 十四の心で聴くって。」

「それそれ~。 静かな川の表面で、魚がピチャンってはねる瞬間みたいな感じで、その人が目が大きくなったり、声の高さが変わったりする様子をよく感じてみてくれる?」

ということで、3分間相手が話すことを、軽い相槌ぐらいで聴いていくというのを、ペアでやりました。

 

話すテーマは、中学生の人たちと話し合って決めました。 今回は、「好きな時間」。

3分間は長くって、話すことがなくってしまった人。

真面目な顔で、敬語で正直に話す人。

思い出しながら、いろんな話をする人。

好きな時間が、いかに幸せでどんなに好きか、楽しそうに話す人。

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話を心で聴いた後は、聴こえてきたものを選んで、話した人に選んだ理由も付け加えて、プレゼントします。

今回選ばれたのは、「安定」 「自由」 「あたたかさ」 「楽しみ」。

プレゼントされたことばを見て、

「意外やけど、言われてみると確かにそう・・・」

「自分では気が付かなかったけど、こんな感じがする」

「自分が大事にしていることと、当てはまっている」

「自分がこれを大切にしていると言われて、なんだかうれしい」

などと感じたようです。

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心の奥にある宝物。

どんな人にもあるもので、それを自分の中に見つけていくことが、自分も人も大切にできる第一歩なんだと思います。

(M.F)