一学期の世界の料理はスペインです。
まず、事前学習ではスペインの地理的な特徴や気候、暮らしや学校生活、世界遺産などを地図や本、スライドを見ながら学習しました。
こどもたちが、スペインと聞いて思い浮かぶものを聞くと、サッカー、バルセロナ、フラメンコ、闘牛、スパイス、パエリアなど聞き覚えのある名前が出てきました。中には「スペイン人になりたいわ。学校も早く終わるし、お昼寝したり、ゆっくり時間を過ごせるし、いいわ~。」という声もありました。
スペインはヨーロッパ南西の端、イベリア半島にあり、大西洋と地中海に面し、農・畜・水産物に恵まれた国です。
魚介類をふんだんに使うガリシア料理、山海の幸にめぐまれるバスク料理、子豚や仔羊など肉料理で有名なカスティーリャ料理、ヨーロッパ風に洗練されたカタルーニャ料理、コメ料理で知られるバレンシア料理、真夏は暑く乾燥するため冷製料理や揚げ物が多いアンダルシア料理など「スペイン料理」と一口で言えないほど多様です。
今回はその中でも有名なスペイン料理「パエリア」「トルティージャ(スパニッシュオムレツ)」とデザートに「ナティージャ」を作りました。
パエリアのグループは、エビをていねいに下ごしらえし、殻を入れたブイヨンでスープを取り、鶏肉や野菜と共に米を炊きあげました。
イカを初めて調理する人は「これ、どうするの?」とちょっと困った顔で聞き、恐る恐る調理しました。
トルティージャの担当の人は、「きつね色って、まだかなあ。」と言いながら玉ねぎを気長に炒めました。
ジャガイモを一度油で揚げてから軽くつぶし、玉ねぎと共に溶き卵の中に入れ、フライパンに流しいれます。
半熟に焼いてからお皿をかぶせ、ひっくり返し再び軽く焼きます。
「うわっ。これ、難しい・・・。」
チョコレートスプレッドのような、ナティージャもパエリアを炊いている間に効率よく作りました。
ビスケットもお皿の周りに盛り付け、見栄えよくできました。
まとめの冊子の中に「料理がガチでびっくりした。」「パエリアのお米が固くて驚いた。」「おいしかった。家でも作って見たい。」「スペインの事が知れて、楽しかった。行ってみたくなった。」などの感想がありました。
将来、ガウディ―が作った世界遺産の建築物などをたずね、本場の料理を楽しめる日がこどもたちに来ればいいなと想いが巡りました。
M.Y