第3回教育カフェ・マラソン~武田 緑さん


今回は、NPO法人暮らしづくりネットワーク北芝にて“教育や町づくり”を担当され、また大学生時代に起こしたCORE+にて“学び場づくり”の仕事をされている武田緑さんを話題提供者にお招きしました。

はじめの40分ほど、武田さんに話題提供をしていただきました。
テーマは、「社会の“渦”、自分が作る“渦”
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武田さんが歩まれてきた道(4つの時代)から、社会の“渦”と武田さんが作った“渦”をお話いただきました。

『高校生までの教育』
家族、親せき、そして地域社会で育つことで、社会課題についてのアンテナを常に張っていた。これは、小学生から学校教育で濃ゆい人権教育を受けてきたことによるもの。

『19才(大学1回生)のときの、ピースボート世界一周』
多くの外国の人と出会うことで、「私と世界はつながっている」「人間の多様さ」、「生き方」、「教育の大切さ、変えたい!」という想いが強くなる。
印象的でしたのは、外国の人と議論することで、「自分の意見と思っていたことが実際自分の意見ではなく人(教育)からの受け入りである。自分の頭で考えた言葉でなかった」。
武田さんは、来年4月より3カ月間、今度はスタッフとしてピースボートに参加されます。

『帰国後、仲間と教育NPOをつくる』
ピースボートの旅から帰り、「教育を変えたい」の想いから、多様な教育を受ける機会を子どもたちへ提供、そして考えるきっかけをつくる場として、CORE+を起こす。
目的は、「いろいろな立場の異なる人々が協働して、子どもに教育を届ける」ことです。

『北芝との出会い』
北芝に住むことで、「社会課題は生活の中にある」ことを知る。「個人の意識と社会/環境は相互に影響し合っている」ことにたどり着き、そしてグルグル渦のように社会が回っている。

「私の人生は私がつくっている。私たちの社会は私たちがつくっている」
武田さんから、私たちへのメッセージでした。
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武田さんからの話題提供後、3つのグループに分かれて、30分ずつ2回の熟議をしました。

「“渦”の話から、巻き込む力・巻き込まれる力、そして無敵(敵をつくらない)と言葉が展開した」
「渦は、人との出会い・つながりから生まれる。そしてそれは大きくなる」
「当たり前のことを当たり前のことと思わないことから、渦は生まれる」
などいろいろな意見が出て、時間が少ないと感じるホットな熟議でした。

熟議で出た話を最後に各グループ2分で発表してもらい、共有をしました。
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クロージングとして武田さんからまとめの言葉をいただきました。
「この場が参加者の立ち止まりの機会になり、渦がうまれていけばいいのでは?」

参加者との対話から、自分の渦、そしてこれから作りたいと思う渦を確認できる、貴重な時間を参加者全員で共有できました。
武田さん、ありがとうございました。DSC03614
過去2回のテーマ「民主主義とは何か」「越境人」と今回のテーマは、話題提供者やテーマ名が異なりますが、本質的な点では同じことではなかったのかという意見がありました。
会を重ねることで、本質的な課題を、参加者全員で共有できればいいなぁと思いました。そしてここから大きな渦が生まれていくと思いました。

次回1月の開催は、過去3回の参加者との懇親会です。
2月、3月はまた違った話題を提供していただきます。

是非関心をお持ちになれましたら、参加を心よりお待ちしております。(H.N)

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