第43回教育カフェ・マラソン~一宮隆史さん(一杯のコーヒーから地球がみえる)


第43回教育カフェ・マラソン、今回の話題提供者は一宮隆史さんでした!

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まず最初に他己紹介をし、ふんわりとしたコーヒーに包まれてリラックスしてからスタート。
一宮さんはもともと利益をあまりもとめないNPOの活動ではなく、企業に勤めていました。
しかし30代後半の頃、会社をやめて結婚し、その後フィリピンへ語学留学した際にストリートチルドレンに会い、自分にいったい何ができるのかという疑問にあたりました。
そして一宮さんはコーヒーを通じて体験し、食・町などのつながりの大切さを改めて認識しなおしてほしいいう思いで今の活動に至っています。

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「さて、コーヒーについてみなさんはどのくらい知っていますか??」
身近にあるのに案外知らないコーヒー。

コーヒーは約70ヵ国で作られており、その国のほとんどが発展途上国であり、そして発展途上国が作ったコーヒーを先進国が消費しているという状況です。
日本は年間1世帯約5800円コーヒーに費やしています。そして、日本の伝統的な緑茶には年間約4100円費やしています。
ということは日本人にとってコーヒーは緑茶よりも馴染み深いものになっているということです。

しかし!
このコーヒーに問題が…。
我々はお米、麦、トウモロコシなどを食べます。そのどれもが種子です。
そしてコーヒーのもとは種子なのです。
ですが、同じ種子でもお米、麦、トウモロコシなどは早めに食べますが、コーヒーは一か月以上おいていても大丈夫、という認識が我々のなかにあります。
コーヒーも生鮮食品で本当は体に良いものなのに…。コーヒーの良さを伝え、認識を改め直すために活動する一宮さん。とても素敵です☆

熟議のテーマ
① 身近にある二分法
② 体験によってどう変わるか。
一宮さんは娘さんに桃がいい?みかんがいい?という二択を提案したとき、娘さんはいちごがいい!と三択目を提案。
そして、今まで物事を良い・悪いの二分法で考えていたことを娘さんとの体験で気づき、改め、自分の認識が変わったことからこのテーマを選びました。

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熟議を経て各グループからのシェア
´①、②の中で自分も思考⇒共有⇒行動とつながっており、認識を改め直すことができる。
´体験は各個人が違うベクトルを持っていても共有できる。
´主体性がある行動は生きているという実感を生む。
´パッと見で分かりやすいために二分法をしてしまう。理系か文系か。マイノリティかマジョリティか。等々

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そして一宮さんから各グループの発表をきいて一言。
「体験は必ずしも良いものとは限らないです。そして体験は共有できます。」

身近にある二分法を疑い、体験を通して学ぶ。
コーヒーみたいに深味のある人生にしけいけたらなと思いました^^

最後に、新鮮なコーヒー豆を焙煎したコーヒーをいただきました。
ミルクも砂糖もなしで飲め、コーヒーを飲んだという体験からコーヒーへの認識が変わりました。

(T.Y)