第18回教育カフェ・マラソン~施 治安さん


第18回教育カフェ・マラソン。 話題提供者は、SIOネットワーク・大阪を変える100人会議の代表である施治安さんに来ていただきました。

はじめの40分、施さんがどういう思いで社会起業家のネットワークをつくっているのか、そのお話をお聞きました。

華僑3世として、日本に生まれた施さん。小さい頃は、周りと自分との違いに違和感を感じ、内気な少年だったとのことです。
けれども、高校3年生のとき、在日韓国人のクラスメイトたちの影響を受けて、社会意識とアイデンティティに目覚め、大学時代は、日中友好活動にエネルギーを注いでこられました。
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社会人なり、数々のベンチャー企業を立ち上げ経営されていたところ、渡邊奈々さんの「チェンジメーカー」を読んだことがきっかけで、いままで培われたビジネススキルを活用して社会を変えていくことを決意され、「一新塾」に入門。
育った場所である大阪へのご恩返しや、若い人にこんな中国人もいるという姿を示すためなどの理由から、今の社会貢献人生が始まったそうです。

そのお話の中で、社会システムを変えていくということを、湖の近くで飢えた人への援助の方法を例にあげてわかりやすく説明をされたのが印象的でした。

  • 魚を与える=慈善活動
  • 魚の取り方を教える=自立支援
  • 漁業の在り方そのものを変革=社会システムを変える(ソーシャルイノベーション)

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施さんのお話の後、「ダイバシティ社会について」みんなで熟議をしていきました。
参加者の中に、神社の宮司さんという立場の方や、銀行員という立場の方もいらっしゃって、それぞれ、伝統や宗教、会社の方針という観点からも、多様な意見が飛び交い、お互いの違いからそれぞれに気づきのある熟議をすることができました。
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話題提供者を引き受けてくださった施さん。 ありがとうございました。(M.F)

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