Manabeeプログラム 「ビー玉チャレンジ」〜協力って?〜


おとなの森事業、「学び場コーディネーターManabeeプログラム」の参加者、Dチームのみなさんが、中学部で共育プログラムを実施してくださいました。参加者が書いてくださったブログをお届けします。

〜〜〜

11月26日(金)に、Dグループの中学部向けプログラム「ビー玉チャレンジ」を行いました。

Dチームメンバーは、最初のオンラインミーティングで、どんなプログラムにするかを話し合うときに、「中学生だったら、友達について考えたり悩んだりする時期ではないか?」という話から、友達と協力する楽しさや良さを感じてもらえるようなプログラムにしたいという話になりました。
中学部の子ということもあり、じっくりゆっくり考えられる哲学対話もいいよね、という案もありましたが、Manabeeプログラムのキーワード「自己肯定感・自己決定・対話・ESD」を思い出しながら、プロジェクトアドベンチャー(PA)を取り入れて、体を動かしながら友達と協力をしてアクティビティをし、その後振り返ることで考えたり感じたりしたことを言語化していきたいとなりました。
また、このDチームで大切にしたいことも決め、
「対話」「まずやってみる」
ということに。

そこから何度かオンラインでミーティングを重ねましたが、
「盛り上がらなかったらどうする?」
「最後、子供たちから振り返り出てこなかったらどうする?」
など、不安なところを何度も時間をかけて話し合いました。
ただ、グループで大切にしていることがあったので、不安なところはそのままにせず、
「こうなったらこうしよう」と案を出しながら話が進められたと思います。

当日のプロジェクトは
①PA「ジップザップ」でアイスブレイク
②「協力って?」で個人の考えを付箋に書き出す
③PA「ビー玉チャレンジ(PAではパイプラインと呼ばれているアクティビティ)」
④グループで振り返り→「協力って?」で個人の考えを書き出す
ということで、ビー玉チャレンジをやる前とやった後の自分の考えを比べやすいように考えてみました。
また、ビー玉チャレンジのアクティビティをやっている時に、写真や動画を撮ることで、子供たちが自分たちを俯瞰して見られるようにしてみました。

当日の子供たちは‥
10人の子供たちが参加してくれたこともあり、2グループに分けて取り組みました。
私たちメンバーも、なるべく一緒にアクティビティに参加することに。
最初のジップザップは、初めましてをした後でも盛り上がり、良い感じにアイスブレイクができました。

その後、個人で「協力って?」を考えるところでは、普段なかなか考えることではないので、じっくり時間をかけて考えて付箋に書き出している子がいました。
「助け合う」「手伝う」「何かを一緒にやる」などが出てきました。

次のビー玉チャレンジでは、ルール説明をした後に、グループごと30分たっぷりアクティビティをやる時間を取りました。
グループの友達とパイプを繋げてビー玉をゴールまで送るだけですが、なかなか上手くいかず。何度も何度もチャレンジする姿が見られました。
「パイプをどうやって持とうか?」
「どうやって並ぶ?」
「移動しずらいなぁ」
などの声が聞こえてきて、そのたびにグループがチームになり取り組んでいる様子がありました。

アクティビティ終了後、模造紙の真ん中にグループごと振り返りをまとめ、もう一度「協力って?」を個人で付箋に書き出して模造紙の右側に貼りました。
「みんなの動きに合わせて動くこと」
「誰が悪いじゃなくて、改善点を見つける」
「思ったことを言う」
など、最初の考えとは違ったり具体的になったりした子がいました。

あっという間の時間が過ぎ、最後終わった後に子供たちから拍手をもらったのがうれしかったです。

このプログラムで感じたことは、チームで大切にすることを決めて話し合えた良さです。
大人のグループこそ、一人一人の考えの違いがあると思います。だからこそ、丁寧に対話を重ね、またまずは自分でやれることをやってみたおかげで、オンラインでもミーティングが進められたと思いました。
お互いの価値観や考え方を大切にすることで、
「こうしてみたらどうだろう」と、否定することなく前向きに考えられました。そのことが、プログラム当日の子供たちに少しでも伝わったらうれしいとも思いました。

そして何より、ここまで「失敗なんてないですから」と、いつもメンバーにあたたかく見守ってくれたのりちゃんに感謝です!
こんな素敵な機会を設定くださったスタッフのみなさん、ありがとうございました‼︎

~~

伴走担当者の感想:当日、中学生達のビー玉チャレンジを見ていましたが、チームが一つの生命体のように無駄なく動いてパイプをつなぎ、ビー玉を運んでいく姿がとてもまぶしく感動的でした。こういう姿を引き出せたDチームの皆さん、ナイスチャレンジでした!(NY)