研修旅行’21徳島へ!〜準備編〜


中学部では、今まで1年に一度は海外に出かけて現地の学校と交流する海外研修のプログラムがありますが、去年は海外には行けず、さらに国内研修旅行の計画も順延ののち中止となってしまいました。

今までの海外研修についてはこちら↓

 

今年はどうするか、年度の初めにスタッフの中でも話し合って

「スタッフだけががんばっても行けるかどうかわからないし、先のことが読めないこの時代ではどうすればいいかわからない。ならば、中学生たちと一緒に行くかどうかから話し合おう」

と決めました。

そして、共同プロジェクトの時間も使ってみんなで創っていくことを提案。

 

話し合った結果、今年も研修旅行に行くことにチャレンジしようということに。共同プロジェクトとしても動かしていくことになりました。そこから「行き先」「コロナ対策」などのグループに分かれて準備をしていくことになりました。

このような状況で旅行に行くということが本当に必要かどうかの議論を深めるための「意味・意義」グループも作りました。また、去年はどのような状況で決行し、どうなったら中止なのかということを保護者の皆さんと共有するのが難しかったので、保護者への説明会をすることに決めました。

そしてその保護者への説明を中学生が直接しようということになりました。

それぞれのワーキンググループから参加するメンバーを決め、オンラインで「意見交換会」を開きました。

 

オンラインでカメラ越しに保護者に自分たちが話し合ってきたことを伝えました。

 

意味・意義グループでは、研修旅行の学びが何を大切にしてやってきたかを伝え、海外研修旅行に行ったことがある3年生にインタビューをしてその内容をまとめました。

 

行き先のグループは、今出ているアイデアについて紹介しました。

実は初めは海外に行けないかどうか、ということから検討しました。

ですが、やはり国境を越えた後の待機の期間を考えるとどうしても不可能だろうということになりました。

 

コロナ対策グループは、考えられる可能性を検討し、いかにリスクを軽減するかについて考えた具体的な対策を伝えました。

同時に、仮に旅行先で感染が確認された場合には、各ご家庭からお迎えに来てもらう必要があることも伝えました。

 

さらに、もし仮に感染状況が悪化し、どうしても行くことができなくなった場合に何をするのか、共同プロジェクトとしての活動のアイデアを出していくことにして「別パターン」グループを作っていました。

 

あらゆる可能性を想定しつつ、なんとかどこかに出かけて学びに行こうという気持ちで進めていきました。

保護者との意見交換会を終えて感想を聞くと保護者からは

「中学生があそこまで考えて準備していっているのだから、応援しよう」

というような声をいくつもいただきました。

一緒に考えてアイデアを出してくれる方もいました。

 

2学期に入ってからも、たくさんの話し合いと準備の作業を続けました。

グループごとに進捗を共有したり、困りごとを相談したり、各自が動いて共有して、助け合いながら具体的に進めていきました。

 

そして、行き先は距離的なことも考慮して徳島県、特に神山町の徳島県立城西高校神山校の高校生と交流することをメインに、神山町でフィールドワークをして学び、上勝町にもスタディーツアーに出かけようということになりました。

また今回は「交通」グループがいろいろ検討してくれて、中型バスを貸し切って移動することになりました。細かいやり取りも重ねて手配が完了しました。

 

直前になってフィールドワークなどの詳細が決まってきたところで、事前学習をしました。

神山町も上勝町も、数年前に学校を運営する法人全体の視察旅行として、何名かで訪れたことがあります。そこでその時のことを中学生にシェアすることに。

神山町について、当時の写真を交えて伝えました。

更に上勝町についても学びました。

これはスタディーツアーの事前課題として出された「上勝町で起業するならどんなことをしてみたいか?」という問いについて検討する時間になりました。

上勝町についての動画を見たのを受けて、全体でアイデアをブレインストーミング的に出して、グループに分かれて発想を広げました。

 

幸い、感染拡大の状況も思ったほど厳しくもなく、実施が見えてきました。

最後の確認として、コロナ対策グループから抗原検査キットを配ってもらい、各自が家庭で抗原検査を実施して陰性を確認しました。

さぁ、いよいよ研修旅行へ!(J.S.)

実際の様子はこちらから↓

研修旅行’21徳島へ!〜神山町で体験&交流〜