ワールドオリエンテーション 中間おまとめ会


1学期のワールドオリエンテーションはグループワークなどで、テーマ「見えないコスト―使う責任」について考察を深めていきました。5月になると、個人でさらにテーマを定めて探求を進めていきます。

ワールドオリエンテーションで自分の探求テーマを決めることは、簡単なことではありません。「見えないコスト」というテーマの中で、いかに自分の関心のあることを見つけ深めていくことができるか。テーマの切り口は人それぞれです。プラスチックのごみ問題に注目している人もいれば、食品ロスや児童労働を調べている人もいます。自分のテーマについてインターネットや本から情報を集めたり、一次情報として関係者にインタビューをしたり、学校でアンケートをとったりして、自分の意見を構築していきます。

今回の中間おまとめ会では、どんなテーマを設定して、今なにを調べているか、どんな形で発表するか、困っていることや相談したいことはあるかなどをひとりずつ発表しました。そして、発表を聞いて、クラスメイトやスタッフからアドバイスをもらいました。

「一次情報をどんなふうにとればいいか、悩んでいる」という人がいれば、「こういうところに行くと面白いと思うよ」「こんな人がいるからインタビューしてもいいかも」など、アイデアを出しあいました。

また、スタッフからは改めて、テーマと自分自身と関連付けて「じぶんごと」として考えたうえで、どのような取り組みができるかを考えてみることを伝えました。

なかにはまだテーマが定まっていない人もいました。調べていくなかで、これでいいのか方向性を悩んでいたり、関心事を見つけられずにいることも。ひとりで行き詰っているときは他の人からの視点が参考になることもあるかと思います。

みんなからのアドバイスやアイデアを受けて、ヒントを得た人もいたようです。

どういうテーマを探求するか自分で決めること。さまざまな情報があふれるなかで、必要な情報を取捨選択していくこと。自分の意見を持ち、人前で発表すること。ワールドオリエンテーションでの中学部の人たちのチャレンジはこれからも続きます。スタッフもともに伴走していきたいと思います。(S.N)