体育祭2021


5月28日、千里北公園で体育祭が行われました。今年は例年よりも早い梅雨入りで、雨も心配されていましたが、当日はてるてる坊主の効果なのか、青空の下で体育祭ができました。

当日までの準備

年度初めのスクールワークで、今年はどんな行事をするかを話し合いました。こどもの森では、子どもたちが行事を決めます。その結果、1学期は体育祭と夏祭りをすることに決まりました。

行事が決まると、実行委員会が募集されます。体育祭実行委員会の人たちは話合いを重ねてきました。

競技は何種目するのか、グループはどのように分けるか、スケジュールはどうするか…

去年までの体育祭を参考にしながらも、改善点についても話合い、今年の体育祭を考えていきました。実行委員会での話合いの内容をスクールワークの時間に提案して、最終的にみんなで決めていきました。

小学1年生から中学3年生までが縦割りのグループに分かれて、どの競技を担当するかを決め、体育祭まで準備をしていきました。グループでは競技のルールを話し合い、道具を準備し(必要であれば道具を作り)、当日の役割を決めました。

体育祭当日

例年通り、まーちゃんの挨拶から体育祭がスタートしました。

まずは準備運動をしました。この日のために実行委員会の人たちはラジオ体操を練習してきました。

1つ目の協議は玉入れ。かごをもつ人を追いかけて玉を投げ入れるという、こどもの森スタイル。かごを背負う係の人は、みんなに追われて息を切らしながら「あと何分?!」と残り時間を繰り返し確認していました。

続いては、おにごっこ。体育祭の競技におにごっこがあるのが、何ともこどもの森らしい。あかチームとみどりチームに分かれて、小学生も中学生も必死に走り回っていました。

3つ目は障害物リレーでした。網をくぐり、お玉でピンポン玉を運び、サッカーボールを蹴り、ヘルメットをかぶって棒を渡り、そして最後には難関が待ち受けていました。自分の学年×2回分を、バットを起点にぐるぐる回らなければならず、小学1年生なら2回、中学3年生なら16回(!)回ることになります。ここまで勢いよく走ってきた人たちも、ここでは苦戦してふらふらになっていました。アンカーのスタッフも酔っ払いのように千鳥足になってしまい、その姿に笑い声があがっていました。

4つ目のマラソン、決められたコースを何周回るかは自己申告制です。マラソンのコースにはかわいい応援団がいました。手作りの旗を手に、走ってくる人たちに「がんばれーがんばれー」と声援を送っていました。なんとも微笑ましい光景でした。

ここで短いお昼休憩。「外で食べるとおいしい!」とピクニック気分でシートを広げてお弁当やおにぎりを食べました。休憩の後も頑張ろう~

5つ目の競技はみんなが熱くなるつなとり。低学年、高学年、中学部に分かれて行いました。執念深くつなを放さず、持ったまま敵の陣地まで引きずられていく人も…競技が終わると泥まみれになっていました。

6つ目の競技はけいどろ。(おにごっこもしたけど…けいどろは別のゲームということだそうです)途中で目印のテープが外れてしまい、誰が敵で誰が味方かわからなくなるというハプニングも出ていましたが、競技の中でも一番参加者が多く盛り上がりました。

7つ目は借り物競争でした。借り物として何度も名前を呼ばれる人もいれば、「赤い靴ここにあるよ!」と、ものを貸すためにスタンバイしてくれている人もいました。

競技によっては時間があり、もう一度行うことに。「また参加したい人は並んで~」と声がかかり、我も我もと集まりました。実は並ぶことに慣れていない子どもたち。係りの人が「今、数えているから動かないで!!」と注意をする場面もありました。

最後の競技はリレー。スタートの合図で4チームが駆け出しました。どこのチームが勝つか、最後まで油断できない展開に、見ている人たちも一生懸命応援しました。

みんなで記念撮影をして、体育祭は終わりました。みんなが楽しめるように自分たちで工夫して、小さい人も大きい人も協力し合う、こどもの森の行事。またひとつ、大切な思い出がふえました。そして、体育祭実行委員会の人たちは準備したときと同様、協力して学校まで荷物を運びました。「疲れた」と言いながらも、みんな最後まで自分の役割を果たしました。(S.N)