卒業生と話そう~進路のお話~


中学部では進路についての話をする時間がありました。今回は特別ゲストとして、子どもの森中学部の卒業生が、話をしてくれました。学校に来てくれた人以外にも、オンラインで参加してくれた人もおり、4名の卒業生から話を聞くことができました。

こどもの森で印象に残っていること

まずはスタッフから「こどもの森で印象に残っていること」を聞きました。卒業生からの「こどもの森の人たちはやさしい、愛にあふれた学校だった」という言葉には、スタッフも胸が熱くなりました。なかには、今も中学生が取り組んでいるワールドオリエンテーションで力が身についたという人もいました。人前で発表することや、情報を集めて自分の意見をレポートにまとめるなど、高校や大学でもとても役に立っていると言っていました。

どのように進路(高校)を選択したのか

海外の学校を選んだ人もいれば、全寮制の高校や通信制の高校を選んだ人もおり、それぞれが異なる道に進んでいます。どういう基準で学校を選んだのかを聞くと、「自分の好きなことをするために今の高校(通信制)を選んだ」「勉強するための環境を求めた」などの答えがありました。高校を選ぶために、遠方まで現地に足を運んだ人もいました。どういう道であれ、それぞれが自分の軸をもって、選択したことがわかりました。

高校生活はどう過ごしているか

通信制の学校に通う人は、自分の好きなことで単位がとれること、同時に自主的に勉強を進めなくてはいけないことを説明していました。人によっては、自分のやりたいことや生活スタイルを考えた上で、進学先を変える決断をしていました。

中学生へのメッセージ

その他にも、今後やりたいことや、ワールドオリエンテーションに取り組むためのアドバイスも教えてくれました。

在校生からは「高校に進むべきかどうか悩んでいるけど、高校ではどういうものが得られるか」という質問が出ました。それに対して卒業生からは、「高校でできた友達もいて、さまざまな人との交流が得られる」「いろんな価値観を持つ人たちがいるということを知る」と、高校での人との出会いについて教えてくれました。ほかにも、「高校生活は親に支えながら好きなことができる限られた時間」という指摘もありました。「中学までは学校に行くだけで時間が過ぎていたけれど、高校では自分の時間ができ、勉強が楽しくなった」という人もいました。

今回、卒業生の言葉からは、在校生への思いやりを感じました。「自分の経験が役に立つなら」と、さまざまな話をしてくれました。話をしながらも、人にその考えを押し付けるのではなく、ひとりの意見として伝えてくれていました。中学生へのメッセージとして、「貴重な時間を楽しんでほしい。自分で考えること、決める力はこれからも生かされる」「今やっていることは役立つ」という力強い声援を送ってくれました。

こどもの森を卒業した人たちが、自分と向き合いながら、やりたいことに挑戦している姿を知り、とてもうれしく思いました。(S.N)