「過冷却」の実験、やってみました!


今年度、中学部のコリス(サイエンス)では、中学生がやってみたい実験を中学生がファシリテーターをしながらやってみる、という方針で進めています。

第一回目は、「過冷却」です、Fさん、Kさん、Tさんがファシリテーターとして、実験準備と当日の説明役を引き受けました。

3人で相談して、1週間前から氷の準備を始めました。9人で実験するのに、氷は学校の冷蔵庫の製氷室がいっぱいになるぐらい必要でした。ほかに、塩、ペットボトル、ボウル、秤、雑巾などを準備しました。

過冷却の実験は、冷やす温度や冷やす速度などのコントロールが必要ですが、塩と氷だけで案外うまく冷やすことができたようです。

当初、実験の計画には入っていなかったのですが、過冷却で凍った氷の様子が観察したくなり、急遽、ペットボトルを切ってみてみることにしました。工作の得意な人が他の人の分もカッターで切ってあげていました。コラボレーション(コリスのコ)がうまれた瞬間でした。

~ファシリテーターの感想~
Kさん
○実験のことについて調べたりしていたけれど、実験のやり方、進め方を理解して説明するのが難しかった。
○ほかのファシリテーターの人達と積極的に話そうとしなかったから、何すればいいのかが全然わからなかった。もう少し積極的に関われたらよかった。
○人との交流が大事だなと思った。
○実験をしてみて、簡単かなと思っていたけれど、結構難しくて、「どうやったらうまくいくのだろう?」とか考えるのが楽しかった。

Tさん
準備:氷を作った。やり方を調べた。塩やボウルなど必要なものを用意した。
本番でやった事:ボウルに氷と塩を入れて少し冷やして過冷却状態にする。もう一つの方法として、ペットボトルをタオルに巻いて冷凍庫に入れ、徐冷して過冷却状態にする。
感想:氷を作るのが大変やった。本番の時、なんかあんまり実験のイメージがわいてなかったけど、案外うまくいってよかった。やっぱ実験ってイメージができていないと失敗したりとかあるんかなーと思った。あと塩を使って実験したけど、なめすぎると気分悪くなったからみんな注意してや~

Fさん
やった事
○氷を毎日作って準備した。
○過冷却のやり方をいくつか調べた。
わかった事
○冷蔵庫を使ってやる方法と、氷と塩を使う方法でやったが、後者の方がやりやすかった。
○正直はじめは簡単そうで時間が余るのではないかと心配していた。だが、温度管理や塩の加減、容器を動かさないようにするなどが大変で、何度も苦戦した。
○初めてファシリテーターをして、普段スタッフがやってくれていたことの大変さが分かった。
○もっとファシリテーターの間で意思疎通が取れていた方がよかった。

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「準備をする」「説明をする」というのは、ただ「実験をする」だけよりも考える範囲が広がり、心遣いの範囲が深まったのではないかなと思います。予想に反してうまくいかないこともありますが、その時にどうするのかを考えるのは、大切な体験だと思います。これからも中学生達とチャレンジすることを楽しんでいきたいなと思います。(NY)