哲学をやってみよう!2回目 「どうして大人はうざいのか」


第1回目の哲学のテーマは、「どうして大人はうざいのか」

テーマ決めの様子はこちら↓

哲学をやってみよう! 第1回 テーマ決め

中学生のみんなからすると、共通認識らしいこのテーマ。

まずは、「うざい大人って、だれなのか?」 それぞれが、うざいと思う人をあげていきました。

・善意で何か言ってくる人、話してほしくないときに話しかけてくる人
・すぐ怒る人、頭がかたい人
・お父さん、お母さん、祖父母、前の担任の先生
・政治家(ある特定の)、在特会  というものまででてきました。

いろいろあげていく中で、それぞれの人が、自分の心を開いて話したり、相手の話に耳を傾けたりしていきました。

「お父さんが、ほんま、うざいねん。自分の価値観が正しいと思っていて、自分を偉いと思っていて、その考えを押し付けてくんねん。」
「お母さんが、勉強しろばっかり言ってきて、言われんでもわかってるのに、言われるとやる気なくなる」
「お父さんが、うざいって、うちもやわ~」
「在特会って、何なん?」
「在日の韓国人の人を、ヘイトスピーチする団体やねん。まじ、うざいで。」

次に、その人たちが、「どんな風にうざいのか?」について、考えていきました。
「自分を正しいと思いこんでいる」
「自分の価値観を押し付けてくる」
「細かいことですぐ怒る」
「空気が読めない」「うっとうしい」「育ちが悪い」などなど、いろんな意見が出てきました。


続いて、その人たちが、「なぜそのうざいことをするのか?」という背景について考えていくことになりました。
「器が小さいから」「暇だから」「観察能力がないから」「自分の方ができると思っているから」などなどの意見がでました。

こんな問いを積み重ねた上で、「どうして大人はうざいのか」
それぞれのグループが出した答えは…

「自分の方が人生経験が豊富だから、上から目線で見てくる。自分の基準に合わせようとしてくるから」
「小さい頃に、同じような経験があるから。時代が進んでいて、自分たちとは価値観が違うから」
「大人が自分の価値観や当たり前を押し付けてきたり、自分たち(子ども)のことを勝手に決めたりするから。相互での理解ができていないから」 という答えにたどりつきました。

大人としては、耳の痛いことばかり。
自分をふり返るいい機会になりました。(M.F)