中学生のコリス(サイエンス)の時間は、先日の溶解度の実験の続きです。
前回はこちら↓
室温での実験の続きと、加温した時の実験もしました。
塩チームは、塩の水に対する溶解度がそんなに大きくないため、実験時間中に室温と加温の両方の条件で溶解度を決定し、グラフを書くことができました。
砂糖チーム2つはいくら溶かしてもきりがないほどで、常温でも水の質量の1.5倍程度溶けていました。この段階でも、まだ、溶かすことができ、いったいいつになったら溶け残りがでるのだろうと、ちょっと不安になっていました。
室温の方も加温した方も、砂糖がたくさん溶けていくと、ドロッとしてきたり、そのせいで、砂糖を追加したときにすぐに落ちていかなくなったりと、溶解度以外におもしろい発見もありました。
塩と砂糖でこれだけ溶解度の差があるのは、とても不思議ですね。
加温しながら溶解するときには、「50℃で溶かし始めたけれど、今は45℃ぐらいになっている。これは何度の溶解度を測定していることになるの?」という、鋭い質問が出ていました。
今が45℃なら、45℃での溶解度を調べていることになります。
50℃の時に加えた溶質の量が、50℃では溶け切るけれども45℃では溶け切らない量の場合は、45℃に冷えた時に、溶け残りの溶質がが再結晶として析出してきます。
チームで実験するときには、話し合いと実験をどのように回していくかがとても大事です。
今回は室温と加温の2条件で測定したい、という目標を伝えていたので、途中から、室温の実験をしつつ、加温の実験を並行してスタートさせたチームがありました。
そのチームでは、メンバーの手の空き具合をみて、そのような判断がなされたようです。
チームメンバーそれぞれのやりたい事を実現するにはどうしたらよいか、実験をやった結果やり直すとしたらどうするのか、他のやり方はないか、誰がリードして誰がフォローするのか、考える事はたくさんありますよね。
実験でも、民主的に生きよう!
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(NY)