後半は中嶋さんに子どもたちが描いた未来の理想の街
『2050年のある街のエネルギー』を見ていただきました。
これは「未来の街はどんなエネルギーの比率だったらいい?」
「どうしてそれを選んだのか?どんな変化が起こるの?」
「その街のイメージは?」についてグループごとに考えたもの。その時の様子はこちら。
はじめに『水力発電20%』としたグループ。
再生可能エネルギーのことをいろいろ議論しているうちに、全体の電源構成まではいかなかったけれど、海にかこまれて河川が多い日本では、水力が一番いいのではと結論にいたりました。
このグループでは水力発電の仕組みについてもいろんなアイデアが出ていました。
中嶋さんからは、「昔の日本では、水力発電が主流だったこと」「用水路や小さな河川の水力を利用したら、20%にむけて可能性があること」などを教えていただきました。
次に『水力40%・太陽光 35%・風力15%・地熱10%』としたグループ。
こちらは太陽光の設置は場所を選ばないこと、水力も安定して電気を生み出せるのでは?
地熱は今よりもうちょっとあったらいいな、ということで決めました。
中嶋さんより「100%再生可能エネルギーなのが素晴らしい!」
「日本は火山大国なので地熱発電の可能性が高いこと」「いろんな企業で、自社で使う電力を再生可能エネルギーでまかなう取り組みがはじまっている」とコメントをいただきます。
最後に『水力35%・火力30%・地熱15%・原子力10%・太陽光5%・その他5%』
としたグループ。 水力は海でも発電できるかもしれない、地熱は朝夕季節を問わず安定している、太陽光は設置機器の廃棄物の問題などもあり持続しにくいのでは、なんだかんだいっても原子力や火力を減らしていくのは難しいのでは・・・とこの構成にしました。
そんな子どもたちのアイデアに「廃棄物の問題は見落としがちだけど、そこに注目しているのが素晴らしい」「太陽光がもう少しあってもいいかもしれない」
そして原子炉は施設として使用できる期間が最長で60年。2050年では今ある原子炉はほとんど使えなくなっている可能性があることなど、いろんなこと教えていただきました。
子どもたちのアイデアや質問一つひとつを受けとめていただき、
そのエネルギーの今の状況や可能性をわかりやすく教えてくださいました。
中嶋さんと子どもたちのやりとりを聞きながら『2050年の未来の理想の街』が実現していくような、そんな可能性が広がっていくような気持ちになりました。
子どもたちが大人になったころ、今より自然に優しいエネルギーが少しでも広がり、
自分たちで選んでいけるようになっていくといいなと思いました。
最後は “しがエネルギームーブメント”のポーズで。中嶋さん、ありがとうございました!(R.T)