京田辺シュタイナー学校へ


中学部が始まって、もうすぐ丸2年。来年度は初めての卒業生が出る予定です。

3年生では、中学部の学びの集大成となるような「学ぶと生きるをデザインする」プロジェクトがしたい、

そう考えていた時に、ユネスコスクール・オルタナティブスクールのネットワークのつながりで京田辺シュタイナー学校の先生とお話したところ、シュタイナー学校でされているプロジェクトの作品を見せていただけることになりました!

北千里駅から同志社前駅まで電車で移動し、現地に到着!

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シュタイナー学校は1年生(小学校)から12年生(高校)までの生徒が学んでいます。毎年12年生が卒業プロジェクトを行い、年度末に発表会をしています。

また、8年生(中学2年生)も年度によってはミニプロジェクトに取り組んで発表をしています。

今回は8年生の先生のご厚意で、8年生に作品を持って来てもらい、本人から説明をしてもらう機会を設けることができました。他にも、交流ができればと思いお伺いしました。

 

到着後は、まず校内全体を案内していただきました。

ちょうどこの時間は全校生徒が一ヶ所に集まって行事をしていて、教室には誰もいないということで中身を見せていただくことができました。

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教室に入ると「わぁ~おしゃれ~」と感嘆の声があがりました。

独特の雰囲気と、こどもの森にはない黒板を見ました。

 

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前の机に蚕が置いてある教室も…!?

 

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8年生の劇のポスター。8年生の1人が描いたそうですが、整っている絵であると同時に独特の世界観を感じさせるものでした。

8年生はもうすぐ劇の発表をするそうです。

 

いろんな学年の教室を見せていただきました。

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12年生の教室には立派な船の模型が…思わず見入ってしまいました。

 

最後に8年生のお部屋に行くと、ミニプロジェクトの作品が並べてありました。

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そのどれもが独自のカラーを持ったような、気持ちのこもった作品に見えました。

いろんなところで「すごーい!」という声が聞こえましが。

作品と記録のノートを見せていただきました。どれもとてもきれいにまとめられていて感心しきりでした。

 

そうしている内に8年生が教室に戻ってきました。

お弁当を持ってサークルに座り、間にひとりひとりバラバラに入れていただきました。

 

こどもの森からの自己紹介をして、あとはシュタイナー学校の8年生が順番に自分の作品の紹介と、難しかったところや楽しかったことについて話してくれました。

今回のミニプロジェクトは「好きなことを好きだけプロジェクト」、略して「好きプロ」というものだったそうで、それもあってか皆さん「自分は~が好きで…」というお話をしてくれて、”好き”を思い切り活かして取り組んで形にしたものばかりでした。

 

ただ、好きということを言葉で表現するだけでなく、モノとして形に残すことを目標に据えたプロジェクトだったそうで、それぞれが試行錯誤して、「自分オリジナルのもの」を作った様子が伺えました。

だからこそ「できていくのが本当に楽しくて…」という言葉が何人もの人から出ていました。

 

また、プロジェクトの途中経過を報告し合う時間もあって、そこでいろんな感想や意見、アイデアをもらったり、しんどくなった時に励ましてもらったり、ということがあったそうで、クラスという共同体の中でそれぞれが関わり合いながら学んでいる様子も感じました。

 

こどもの森の中学生も、そんな風に思える活動ができるといいですね。

 

さて、ひと通り作品の紹介が終わると午後のスケジュールが始まるまでフリータイム。

シュタイナー学校の8年生が声をかけてくれて、みんなでドッヂボールをしました!

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短い時間でしたがとても盛り上がっていました♪

どうやら同世代の人たちが来てくれる、ということで楽しみにしていただいていたようでした。

お互いに心を開けるか少し心配でしたが、楽しく遊ぶことができていたようで安心しました。

 

午後も劇の準備をするという8年生にお別れして、最後の最後の時間で12年生のプロジェクトのレポートや記録を見せていただきました。

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さすが高校生、というより大人でも真似できないというような深いテーマもたくさんあり、とても興味深く読ませていただきました。

自分の中から出してきた問いに対して、自分の足で情報を集め、自分の頭で考え、自分の手でまとめ いった様子とその結果が記されていて、学ぶということはそういうことだと改めて感じました。

 

それぞれに感じたものがあったはずです。これからこどもの森の中学部でもそれぞれの学びを形にして、「学ぶと生きるをデザインする」をそれぞれの形で表現していきます。

楽しみにしています。

 

京田辺シュタイナー学校のみなさん、特に8年生のみなさん、ご案内していただいた中村重郎先生、ありがとうございました!(J.S.)