昨年度に完成した中学部の新校舎。その1階スペースの活用について、1学期までの間、共同プロジェクトの時間に取り組んできました。その結果、将来的にさまざまな人が集う「まちライブラリー」の機能も持ち合わせた図書館をみんなでつくろう! という話になりました。
しかし、当然それにはお金が必要。どうしようかと考えた結果、助成金の申請をしてみることになり、ありがたいことにキリン福祉財団様から助成金を頂くことができたのが1学期までの経過でした。
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さて、2学期からはいよいよ計画を具体化させていこうと、最初の話し合いの時間を持ちました。テーマを決めたほうがいいね、という声があり、しばらくその辺りについてイメージを共有した後、では役割分担をしてそれぞれにやることを書きだそう、という話になりました。
しかし、どうも子どもたちの間で具体的なイメージが共有し切れていないような感じを受け、スタッフからそのことを伝えました。すると、
「やっぱり、現場で話し合った方がいいんじゃない?」
と司会の子。閃いたら動き出すのはあっという間の中学部の子どもたち。早速、1階スペースにみんなで下りて行きました。
「案外狭いねえ。」
「ここに本棚を置きたいなあ!」
「絨毯はここで…。」
「いいねえ! せっかくならもっと写真とか見ながら、ワクワクするイメージを共有しようよ。さのっちが用意してくれた本もあるよ。」
というわけで、参考にしたのがこちらの本たち。ユニークな図書館、本の空間のアイディアが盛りだくさんの、ワクワクする本です。
「これなんてよくない!? 移動書架!」
「おお! いいねえ!」
「じゃあ、本棚も普通のじゃなくて、かわいいのがいいなあ。」
「俺は普通のがいい。」
「じゃあ、そういうのも置いたらいいね。」
「とにかく、どんどんアイディアを書き出していこう。」
こんな感じに話は盛り上がり、図書館完成に向けたムードが高まった時間でした。
次回はもっとイメージを共有するために、「わたしはこれが好き!」というワクワクする空間、ものなどを写真で持ち寄ることにしました。
最後に「次回から、図書館の話し合いは1階でやらない?」
と司会を務めていた子からの提案もありました。現場で話し合う、ということの大切さをスタッフも学びました。こうして、学び方をも学んでいる中学部の子どもたち。これからの展開が益々楽しみです。素敵な図書館ができますように。
(D.H)
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