5月15〜16日に減災キャンプに行きました。
災害時を想定し、電気や水道を使わずに1泊2日のキャンプを行います。
2日間で使える水の量は一人2リットル。ゴミも自分で持ち帰ります。


40分ほど歩いてキャンプ場に向かいます。
歩いていくうちに景色がどんどん自然豊かになっていきます。


キャンプ場に到着!
使える場所についてやキャンプのルールなどの確認を行なったら、
早速テント設営に取り組みます。
大きなテントをみんなで協力してたてます。

テントをたて終わったあとは薪集め。
料理で使う火をおこすのと、キャンプファイヤーに使います。
使えそうな薪を探し、みんなで広場へ運び込みます。

小さなものから大きなものまでたくさんの薪が必要です。
全員がそれぞれできることを見つけ、黙々と集めていきました。
大きな薪を何人かで運んだり、それをノコギリで切ったり、キャンプファイヤーのために薪を組んだり…
力仕事でいっぱい汗をかきました。


テントの設置や薪集めをしているときに生き物を見つけた人がいました。
見つけたのはトカゲと小さなカニ。
小さくてかわいい!


薪集めが終わって一息ついたところで、今度は夕食作りに取り組みます。
先ほど集めてきた薪を使って火をおこします。
火をおこすのに、麻ひもとガムテープが良いとのこと。
木の並べ方にも工夫が必要です。

料理はグループごとにそれぞれが持ってきた食材を使って行います。
無水カレーなどの限られた水の中でおいしくご飯を作るためのレシピを準備していたり、
洗うときに必要な水の量を減らすためにアルミホイルを敷いて調理したりと、
それぞれが工夫を凝らしながら料理をしていました。


おいしそうなにおいがしてきて、見ているスタッフはおなかがぺこぺこになりました(笑)
中学生も、完成した料理を食べて「おいしいー!」と言っている人も。
夕食が終わったあとはキャンプファイヤーをしました。
大きく上がった炎を眺めながらまったり過ごしました。
なかには持参してきたマシュマロを焼いて食べている人も!


キャンプファイヤーを楽しんで一日目は終了しました。
二日目の朝。昨夜はよく眠れたかな?
さっそくみんなで朝ご飯を作ります。
メニューはホットサンドを作っている人が多かったですが、なかには夕食の残りを利用して朝食を作っているグループもありました。


朝食が終わったらみんなでハイキング&登山!
みんなで頂上を目指します。途中イノシシがエサを探した跡を見つけたり、植物を観察したり、自然を感じながら歩きました。


どんどん険しい道になる中、しっかりと踏ん張りながら登ります。

ついに登頂しました!頂上からの景色は最高です。
さわやかな風を感じながら景色を楽しみました。

ここで、保護者の方からいただいた非常食のブリオッシュをみんなでいただきました。
緊急時でも体力を温存するためにカロリー高めに作られています。
味は…美味しいという人もいればこれはちょっと…という人も。
日々食べている美味しいご飯の有難さを改めて実感した瞬間でした。
キャンプ場に戻ってからはお昼ご飯を食べ、テントの片付けとキャンプ場の掃除をしました。
キャンプ場での自炊は3回目。慣れた手つきで昼食を作っていきます。


テントの片付けやキャンプ場の掃除も協力してこなします。

すべてのプログラムが終了し、最後に水がどれだけ残っているかと、ごみがどれだけ出たのかを確認しました。
たくさん残っている人もいれば、使い切っている人もいました。
ごみの量も人それぞれです。

2日間お世話になったキャンプ場に別れを告げ、駅まで歩いて戻ります。
みんなへとへとの中、頑張って歩きました。

今回のキャンプは災害時を想定したものでしたが、中学生のみんなはとてもパワフルに、自分のできる役割を担いながら二日間過ごすことができました。
そして何より、水道や電気が使えないというかなり大変な環境の中でも、みんな明るく楽しみながら自分の仕事をしていました。
災害が起きたとき、自分の置かれている状況から気が滅入ってしまうことが多いと思います。
しかし、不自由で不安定な環境の中でも明るく過ごすことができることは、生きる活力につながります。
災害が起こらないことを願いますが、もし起きてしまったときは、今回のキャンプのように楽しみを見出しながら、自分にできることをしてほしいなと思いました。
(M.F)