【海外研修旅行】2024マレーシアの旅① いくつもの宗教が共存する国とは。


長い時間をかけて準備してきた、今年の研修旅行。
12月2日~9日、ついに行くことができました。

中学部10年目にして初めて行くマレーシア。
あまりに濃ゆい旅だったため、ブログにまとめるにはハードルが高く、今日まで書くのをためらっておりました笑

旅の間、リアルタイムでXやFacebookで発信していたものや、
保護者向けにクローズドで発信してきたGoogleフォトアルバムをもとに、
ぼちぼち書いていきますので、お付き合いのほどよろしくお願いします。

X 全日程のまとめはこちら↓(とってもこまめにツイートしてくれてて、ライブ感満載です)

中学生が作った旅のしおり。 クオリティが高すぎて驚愕です。

 


旅の1日目は移動、待つ、移動

今回は韓国の仁川(インチョン)空港経由でした。
早朝から関空に集合し、インチョンにお昼過ぎに到着、
そこで約7時間のトランジット待ち時間を空港内ですごし、
マレーシアのコタキナバルに到着したのは夜中の1時ごろ。
ホテルに移動して各自就寝できたのは、だいたい夜中の3時ごろという強行軍のスタートとなりました。

コタキナバル空港

 

真夜中にも関わらず、空港までお出迎えしてくださった、
けんじぃとシャシャ。
今回の旅のコーディネートをしてくださった、CFFジャパンのスタッフとボランティアの方です。

このお二人との出会いが、どれほど貴重なものだったのかは、この時はまだ気づかないわたしたちでした。

 

 

マレーシア2日目。
朝から現地の小学校を訪問しました。
驚くほどの大歓迎を受け、眠気も覚めました。

今回の旅で一番初めに訪れたのは、Sekolah Kebansaan Pekan Tuaran(ペカン・トゥアラン校)。
トゥアランにある公立小学校です。

到着するなり踊りや歌で大歓迎され、すごいセレモニーをしてもらいました。
役所の方もたくさん来られていて、大きなイベントになっていました。

わたしたちが門をくぐったタイミングで、踊りがスタート! ただただびっくりしているわたしたちでした。

 

なかなか見ることのできない光景。 教師や役所の人たちが最前列、次に男子、一番後ろは女子と、イスラム教を色濃く感じる並び方でした。わたしたちは大人は最前列のど真ん中に、中学生たちはサイドに誘導されました。

 

トゥアラン校の校長先生からの(割と長い)スピーチに続き、
こどもの森校長JUNと、中学生代表の中3男子からのスピーチがありました。
もちろん英語です。

JUNが首からかけているものは、何やら歓迎の印のようです。マレーシアの伝統的な模様の美しい布でした。

 

さらに、この場所に来てくれたことを示す賞状をいただきました。
あとから子どもたち一人ひとりにもいただきました。
こういう形で大歓迎されたのは生まれて初めてではないでしょうか・・・

真ん中がたぶん教育長さん。右が校長先生。

 

マレーシアの小学生とこどもの森の中学生の交流

予想外に盛大で長いセレモニーが終わり、いよいよ子どもたち同士の交流タイムです。
まず、トゥアラン校の子どもたちから、伝統的なビーズのブレスレッド作りのワークショップをしてくれました。

「ダライ」という植物の実で作りました。日本の「数珠玉」ととても似ていました。

次はこどもの森の中学生から。
交流担当の人が中心になって、折り紙のワークショップをしてくれました。
英語でなんとかやりとりをしましたが、
ものづくりを一緒にすることでなんとなく気持ちが通じ合うのがすてきでした。

 

実は交流会の前半の時間、スタッフは先生や役所の人たちとティータイムでした。
こういった歓迎の仕方は、イスラム教ならではなのでしょうか。

 

折り紙の後は、学校の子どもたちが校内を案内してくれました。
イスラム教の教えであろう、摂取してはいけないものの展示(アルコール、たばこ、ベープなど)もありました。とても立派でした。

 

子どもたちもマレーシアの伝統的な食べ物でおもてなしを受けました。
バナナの天ぷら、おいしかったです!

おみやげ担当の人が旅の準備で考え抜いて選んだおみやげ、けん玉をプレゼントして、全員で記念撮影。 とてもカラフルです。

 

子どもたち、先生たちと一緒にランチ。

盛大な歓迎を受けたトゥアランの学校を後にして、
数名の生徒と先生たちと一緒に、ランチ交流会となりました。

出てきた料理は地元のトゥアランミーという料理。中学生の一人が調べてしおりで紹介してくれているものでした。美味しかった!

 

ここでスタッフの一人がトゥアラン校の先生に気になっていたことを質問。
「マレーシアは多民族国家の成功例と聞きましたが、実際のところ、宗教間のトラブルが起きたりしていないのですか?」

すると間髪入れず答えが返ってきました。
「No,We are in harmony」

先生たちはイスラム教徒ですが、ほかの宗教の人たちともいい関係でつきあっていると話してくださいました。
自分たちの正しさを押し付けず、「あなたは違う宗教なのですね、それでオッケー」というスタンスなんだそうです。

わたしたちがとても大切にしている「自分も人も大切に」というあり方が
この多宗教の国で実際にあるということに、とても驚きました。

 

1日の終わりは振り返りの時間。

ホテルに戻って、しばし休憩。
ほっとしたところで夕方みんなで集まって、今日の振り返りの時間です。

改めて、けんじぃ、シャシャと自己紹介をして、
みんなが今回の旅で楽しみにしていることをシェアしあいました。

そして、一人ひとり今日の振り返りをワークシートに書いていきました。
今日から毎日、1日の最後にはこの振り返りの時間を持ちます。

そして晩ご飯を食べに。

 

こうして、寝不足の長い一日が終わりました。
次から次へと食べ物が出てきて、お腹いっぱいな一日でした笑
明日は、ブルーモスクとフィリピン人移民集落を訪問します。

続く。

(A.M)