マレー料理、インド料理、中華料理、ニョニャ料理
バラエティ豊かなマレーシアの食文化
ワールドオリエンテーション「マレーシア」の発表2日目は、
1日目の「民族」グループの人の発表と、
「食」に関心のある人たちのグループの発表が行われました。
①「マレーシアのスポーツ」
マレーシアの国技はバドミントンで、国民の60%が楽しんでおり、
リー・チョンウェイというバドミントン選手がいて、国民的ヒーローとなっているそうです。
また、セパタクローも人気スポーツで、これはタイ、マレーシアが発祥であることもわかりました。
②「マレーシアのお茶」
マレーシアのお茶は「Teh Tarle(テ・タレ)」という、練乳を入れた甘い紅茶です。
イギリスの植民地だった頃にマレーシアにプランテーションができました。
「Teh Tarle(テ・タレ)」の「Teh」は「紅茶」、「Tarle」は「引く」という意味で、
テ・タレを作るときにお茶を高い位置からカップに注ぎ、引きながら作るのだそうです。
マレー料理のお店に試食に行ったことや、実際に自分で作ってみたことも発表してくれました。
③「スパイスカレー」
19世紀、インドからの移民がもたらしたマレーシアのインド料理、カレー。
日本のものとは違い、クミン、カレーリーフなどいろんな種類のスパイスを混ぜて作ります。
クミンは元々紀元前16世紀にエジプトでも使われていて、
活性酸素を抑制する働きがあるそうです。
また、カレーリーフはマレー人が好きなスパイスだとか。
スパイスがたくさん売っているお店にも赴き、おすすめしてもらったスパイスを購入してきました。
それを使ってお家でカレーを作り、学校でも2度、カレー作りに挑戦しました。
マレーシアカレーとインドカレーの違いは、カレーリーフが入っているかどうかではないかと考察していました。
④「多民族食文化」
マレーシアには様々な国の食文化があるので、それをまとめて発表してくれました。
・マレー系
イスラム教のハラル料理で、スパイスを使ったり、ハーブやココナッツミルクを使います。
お米の種類が多いそうです。
・インド系
ヒンドゥー教では、牛は神聖な生き物、豚は不浄な生き物であるとされているため、食べません。
・中華系
野菜が多く、福建、広東などが多いそうです。
・ニョニャ料理
マレー料理と中華料理が融合したもので、見た目は中華風、ピリッとしていて甘い、色どりがきれいといった特徴があるそうです。
⑤「マレーシアの料理(ナシゴレン)」
ナシゴレンはマレーシア版チャーハン。
「ナシ」は「米」、「ゴレン」は「揚げる」という意味だとか。
学校で2回、ナシゴレンづくりにチャレンジしました。
1回目はお米を日本のもので作り、2回目はジャスミン米で作ってみました。
日本のお米だと仕上がりがべちゃべちゃになり、ジャスミン米との違いを感じたことを報告してくれました。
また、実際にマレー料理のお店に出向き、そこで「カヤトースト」を食べました。
カヤとは、砂糖、パンダンリーフ、卵、ココナッツミルクで作るジャムのことで、とてもおいしいそうです。
⑥「AYAM」
AYAM(アヤム)は東南アジア食材のブランドです。
ココナッツミルクの収穫にサルが強制労働させられているという情報を見つけ、
それを調べていきました。
Hati Malaysiaの古川さんにもこのことについてお聞きしたところ、
「文化人類学的視点から見たとき、このことは一概に悪いとは言えないのではないか」
と意見をいただいたそうです。
「日本の当たり前は世界の当たり前ではない」
「196ヵ国あれば196ヵ国通りの物語がある」
自分の色メガネをはずすことの大切さについて、感じたと発表してくれました。
(AYAMの発表は別の日に行われましたが、ここでは2日目の報告としてまとめさせていただきました)
3日目につづく。
(A.M)