【哲学】生きるって何?死ぬって何?中学生の死生観。


哲学は、ものごとの本質をとらえようとする営み。

今年度は中学部の哲学が復活。
1学期に3つ、テーマを設定して実施することになりました。

哲学は、答えのない問いを通して、ものごとの本質をとらえようとする営みです。

どんなテーマで哲学してみたいか、子どもたちからアンケートを取り、それを参考に以下の3テーマに決めました。

①生きるって何?死ぬって何?
②善く生きるとは?
③正しいってどういうこと?

先日、1つめのテーマ「生きるって何?死ぬって何?」で哲学しました。

 

生と死。
普段は意識しないけど、自分たちの存在に関わること。

6~7人のグループに分かれ、それぞれのグループで語り合いました。

1つのグループでは、「死にたくない」という声が上がる中、「今死んでも悔いはない」と言い切る人がいました。
理由は、「今が充実しているから」
日々を充実して生きることが、死への恐れを手放すヒントかもしれません。

また、「死=無」だと言う意見が出ました。
死んだらすべてなくなってしまう、という唯物論的な考え方ですね。

一方で、死後の世界とか、天国地獄はあるんじゃないか、という意見も出ました。
それがあると、亡くなった人に会えるから、と話してくれました。

生きる意味について考えてみると、
意味はない、という人
やりたいことをするため、という人
人生の中でその意味を見つける、という人
いろいろでした。
生きる意味を見つけることは、幸せにつながっているんじゃないか、という意見がありました。

 

 

別のグループでは、
死にかけたことがある、という話が出たり(階段から落ちたとか、自転車でこけて頭を打ったとか)、
最後は家族に囲まれて死にたい、とか
死んだら星になる、というすてきな意見が出たようです。

他にも、死後の世界が気になる、臨死体験、死んでも魂は残る、など
生きているうちは本当のところがわからないだけに、想像が膨らんでいきますね。

 

 

「1日1日を大切にしようと思う」

最後に子どもたちに気づきや感想を書いてもらいました。
一部をご紹介。

・死ぬのって1回で一瞬の出来事やから、考えれば考えるほど不思議だなって思う。
・人生はやりたいことをすればいい。無駄に頑張らずに生活できる最低限の金稼いであとは好きなことをする。要は人生の暇つぶしってことかなと思う。
・生きてるって実感するときは、やっぱり楽しいことやってる時とか、自分の体に影響があるときやなーって思った。
・生きる意味はないと思うけど、個人的に生きる意味とか生きがいは見つけたいと思う。
・1日1日大切にしようと思う。

 

(A.M)