「ペン立てと不思議な円筒」(2017.1.17)
「今回の数の不思議は、牛乳パックからペン立てと不思議な円筒をつくる課題です」
「1本のパックから、先ずペン立てをつくり、これが乾く間にパックの残りから不思議な円筒 をつくりましょう」
「ペン立てのイメージが湧いてくるように、見本を見ましょう」
「ワー、早く作りたい!」
「どんな模様にしようかな?」
<ペン立てつくり>
1.パックを配った後じゃんけんで順番を決めて、和紙の折り紙を2枚ずつ選びました。
2.次にカッターを使うときの注意を確認してから、マジックペンで牛乳パックに線を引き、カッターで切り目を入れていきました。切り落とす線と折り目を入れる線を慎重に区別しながら、全員が真剣に集中して取り組みました。
それでも力が入りすぎて、思わず折り線を切り落とす人もいました。その場合は、残念ながら最初からやり直しです。
3.折り目を利用して、筒の表面全体に凹凸の模様を浮き立たせます。
4.一旦、凹凸を元に戻して折り紙を丁寧に貼り付けます。
1枚で2面がカバーできるので、2枚で丁度ぐるっと4面が覆われます。(折り紙の一片が15㎝で、牛乳パックの一片が7㎝だから、1㎝の折り返しの余裕を設けて折れることを納得しました)
5.筒の折り紙が乾く間に、2つめの円筒つくりの作業に移りました。
<不思議な円筒つくり>
1.サンプルの円筒を取り出して、うまく折れば円筒を裏返えして、表と裏が入れ替わることを確認しました。
「ヘーッ不思議!本当に裏返った。」
「やってみたい!」
「早く作りたい!」
2.それでは全員で作ります。残ったパックから、深さが6.5㎝の直方体を切り出しましょう。
3.4つのすべての面に、折り目が交差する対角線を全部で8本入れます。
今度も力が入りすぎて、線を切ってしまう人がいました。
残念ながら、最初からもう一度やり直しです。 (力を加減しながら線をカッターで切っていくのは、小学生には難しい作業ですが、こどもの森のこどもたちは、プロジェクトでものつくりに慣れており、怪我をする人はいません)
4.完成した人から、裏返し作業の挑戦を開始しました。
しばらくすると、全員が黙々ととても集中して真剣に取り組みましたが、なかなか裏返せません。
「ちくしょう!ここが折れないからひっくり返らない!」
それでもしばらくしたら「できた!」の男の子の声。
また、しばらくしたら「できた!」の今度は女の子の声。
この後に続く声はしばらく出ませんでしたが、最終的に7名中5名が裏返しに成功!
この成功率は、授業者の予想をはるかに超えるものでした。
「できた人は、今度は裏返した円筒を元に戻すことに挑戦しましょう」
「そして、それも成功したら、何度でも裏返えせるように折り方の手順を見つけましょう」
この課題にも成功したのは、最初の男女2名でした。
(参加者は、3年生2人、4年生4人、5年生1人(男子4、女子3)合計7名)
最後に、各人のペン立てと不思議な円筒を手に、全員で記念写真を撮りました。
(M.M.)