自由作文で作られる文化(高学年)


ことば・かずの時間に取り組んでいる、自分の日々の生活や思いなどを何でも自由に書き表す「自由作文」。   これをことば共同の時間に、みんなで読み合うことをずっと続けています。   今日の高学年のことば共同もその時間でした。

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休日に家族で旅行にいった時のこと。家族みんなで色んなゲームもしたそうです。 みんなニコニコ、時々「ああ、俺も行ったことある!」などと感想も漏らしながら、温かな雰囲気で聞いていました。 続いて、その作文を受けて、たくさんの質問や感想が出てきます。 「そのゲームは誰がやろう、って提案するんですか?」

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みんぱく(民族博物館)に行きました! 「温泉には入ったの?」 「obiってなんですか?」

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電子工作教室のよっしー先生が面白い! ○○高校に行きたい! 「○○ちゃんは、やっぱり電子工作とかが好きなんですか?」 「その電子工作のことはどこで知ったの?」   こうする中で、一人一人の子の生活、その子らしさが自然と浮かび上がってきます。 そういう一人一人の違いを皆で共有でき、尊重し合える共同体であることが、とっても嬉しく感じられてきました。

さて、続いて自由作文の冊子作りへ。2学期で一番よかったと思う作品を1人1作品選びます。 「どうやって決める?」 というスタッフまるちゃんの声かけに、 「前みたいに皆で決めたらいいんじゃない?」 「俺は自分で決めたいな。」 「他にも自分で決めたい人っている?」 「じゃあ、○○と○○と○○は自分で決める、後の人は皆で決めるのでいいかな?」 作品の選び方も皆で決めました。   続いて、「皆で決める」ことにした子たちは、自分のこれまでの作品をいくつか挙げました。 「○○の作品は、どっちがいいかなあ?」

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過去の発表の記録なども見ながら、どんな話だったか思い出していきます。

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すると、 「あたしボード代わる~!」 とスタッフに代わって、4年生の子がホワイトボード担当に。

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「○○の作品は『くら寿司』のことがいいと思う人?」 「『まんま』がいいと思う人?」 「『くら寿司』ってどんなやつだったっけ?」 「『まんま』は?」 「えっとね…」   こんな風に一つ一つ確認。こうすることで、こどもたち同士の中で、どんな作品が人気を集めるのかが分かってくるようでした。   こちらは過去の自由作文の冊子。

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いつも過ごしている学習室の棚の上に飾ってあります。こうして自由作文が積み重なっていくことで、クラスや学校の文化が築かれていくのだなあ、と実感しました。

(D.H)