スタッフ 「本が好きな人~?」
子ども 「好き~!」
子ども 「え~、きら~い!」
そんなやり取りからはじまった今日の低学年のことば共同。
「これから皆が大人になった時に、たとえ側にこどもの森のスタッフやおうちの人がいなかったとしても、本を読んでいれば大丈夫。きっと困った時に助けてくれるよ。だから、たくさん考えながら読める、素敵な読書家になろうね。」
そんなスタッフからのメッセージを共有した後、早速絵本の読み聞かせが始まりました。
始まって間もなく、
「えっ、何これ!?」
と、どよめく子どもたち。
「文字ないじゃん!!」
そう、読んだのは文字無し絵本でした。
「読書家はたくさん質問しながら本を読むんだよ。だから、思い付いた質問をみんなでドンドン出しながら読んでみようね。」
とのスタッフの声かけに
「これから女の子はどこに行くのかなあ?」
「えっ、ひょっとして向こうの世界とつながってるんじゃない?」
と、次々と子どもたちの声が溢れ出してきました。
気がつけば、子どもたちはいつの間にか前のめりになり、絵本の世界に吸い込まれていくようでした。
続いては、さっきみんなでやったことを一人の読書で試してみる時間。
自分で選んだ本を読みながら、浮かんだ質問をふせんに書いてページに貼り付けていきます。
あっという間に、それぞれの本の世界に潜りこんでいく子どもたち。
最後は、自分の机に読んでいた本を置いたまま、他の友だちの机を見て回りました。
どの子も違う本を選び、どの子も違うことを考える。
そんな当たり前のことを、当たり前に感じられる場がここにあることを、ただただ幸せに思うのでした。 (D.H)