低学年集会


2学期最後の低学年集会をしました。

いつものように、司会、書記、ボードの担当を決めます。

今回、「初めてやねんけどやってみよっかな…」という子もいたので、今までやったことのある子や学年が上の子がサポート役にまわります。

 

この日の議題は、「ハッピータイムのこと」

現状は一人持ち時間2分を砂時計ではかり、その後に質問の時間があります。

それが、こどもの人数も増えて20分間ではハッピータイムを終えられなくなってきました。

 

スタッフ 「ハッピータイムが時間内に終わらない日もあって困っているから、どうしたらいいか話し合いたいな。」

う~ん、確かにことばかずの時間が少しおしちゃう日もあるなあ・・・と、考えるみんな。

 

提案したスタッフ 「私が考えてたのは、今12人いるのを2つに分けて、6人は今日、6人は明日、とかって分けたらどうかな?」

「それか、一人の時間を短くするか」

 

うーん。

 

こども 「持ち時間内に質問も含めて2分にしたら?」

こども 「9時からスタートになってるけど、始める時間をちょっとだけ早くしたら?」

こども 「ハッピータイムの時間内で質問するんじゃなくて、ハッピータイム終わってからとか休み時間とか、後から質問したらいいんじゃない?」

こども 「それやったら質問すること忘れちゃうかも!」

 

・・・こどもたちから色々とアイデアや意見が出てきます。

 

スタッフ 「今いろいろ出てきたけど、案をボードに書いていったらどうかな?」

ボード役のこどもが今まで出てきた案を書いていきます。「・・・ん~あと何があったっけ?」

忘れちゃってもみんなが助けてくれます。

 

司会 「他に意見はありますか?」

すると、ぼそぼそっとひとり言のように発言するこどもがひとり。

スタッフが促します。

こども 「いやあ・・・時間がなかったら帰りのミーティングで言ったらいいんちゃうかなって・・・」

うんうん、なるほど。

 

スタッフ 「ちょっと気になってることがあって。「今日のハッピータイムの司会誰やったっけ~?」って言ってると9時ぴったりに始めるって難しいな~って思ってるねんけど、それについてはどうかな?」

 

こども 「じゃあ一番最初に来た人が確認しとけば?」

こども 「スタッフが確認して「今日は誰々が司会です」って言ったら?」

スタッフ 「ん~、そうやなあ。こどもの森ではこどもが自分で考えて行動できる人になってほしいと思ってるから、スタッフが確認するっていうのはなんか、どうやろう・・・」

こども 「そうやんな。じゃあ確認係を作る?」

こども 「でも確認係が遅刻とかしたらどうする?」

こども 「2人ペアとかにしたら?」

 

スタッフ 「じゃあ色々意見が出てきたから、一つひとつ検討していこっか?」

 

司会 「じゃあ、一つ目の、12人を分けて話すっていうのについて意見はありますか?」

こども 「え〜毎日しゃべりたい!」

これにはみんな同意な様子。

 

司会 「じゃあ、二つ目の、しゃべる時間を短くする、について意見はありますか?」

こども 「話す時間が少なくなるのは嫌!」

これにもみんな、うんうん、な様子。

 

司会 「じゃあ次。始める時間を早くしたら?についてどうですか?」

こども 「早く来れるかなあ・・・」

こども 「遅れちゃうかも・・・」

色んな心配が出てくる様子。

ですが、タイムスケジュール(いわゆる時間割)については学校全体のことになるので難しいかもしれない、とだけスタッフから伝えます。

 

司会 「じゃあ次。2分のうち1分は喋って1分は質問にする、というのはどうですか?」

こども 「これもさっきのと一緒じゃない?喋る時間少なくなるやん。」

こども 「2分全部喋っちゃいそう!」

なるほどなるほど・・・喋りたいこと、いっぱいあるよねえ。

 

司会 「じゃあ次の、質問は後でするっていうのについて何か意見はありますか?」

こども 「何聞こうと思ったか忘れちゃうって!」

こども 「誰の話やったか混乱するー!」

確かに確かに。

 

司会     「じゃあ最後の、司会を確認する係を決めるってゆうのは?」

こども    「なんか、お試しみたいなで一回やってみたら? 休憩時間のことも前お試しでやってたやん。」

(また別のことで、前にもお試しでやってみたことがあったのです。)

それいいなあ〜と、みんな。

こども    「お試しでやってみるんやったらもう係の人決めたら?」

こども    「やりたい人おる?」

「はいはい!」3人から手が挙がります。

こども    「あ〜でも遅れたりするかもしれへんからやっぱりやめよっかな。」

こども    「わたしも心配やな〜どうしよ・・・」

 

スタッフ    「そっか、遅れて来たときが心配なんやね。じゃあ、とりあえずお試しやし、やりたいって言ってくれる子もいるから3人で補いながら一回やってみたらどうかな?」

こども    「そうやなあ。それやったらできるかも!」

 

司会    「じゃあ、それでいいですか?」

みんな    「はーい。」

 

こども    「あとさ〜、ハッピータイムで話すこと前もって決めとくっていうのは?」

こども    「それって前に決めてなかったっけ?」

こども    「うん、やからそれは守った方がいいんじゃない?」

そうやな、とみんな。

 

・・・こうして、 この日は、

ハッピータイムの前に話すことを決めておく。

司会確認係がちゃんと見て一週間お試しでやってみる。

この二点が決まりました。

 

 

これで60分。

こんなことを積み重ねていく学校。

めんどくさくて時間もかかって大変だけど、こうやって解決していくこどもたち。

 

この日は、役割を引き受けてくれたこども、司会や書記のサポートに回るこども、意見を出してくれたみんなが輝いていたな〜という感じがしました。

 

お試しが終わってどう感じるか、またみんなの考えを聞けるのが今から楽しみです。

 

(M.F)