【高学年ことば共同】 てつがくの時間~うそをつくのは本当に悪いこと?~


高学年、2学期のてつがく
2学期も高学年ではてつがくの時間があります。
2学期はじめは
「うそをつくのは本当に悪いこと?」をしました。

最初の問いは


「きのう、弟に肩をトントンってしたけど、自分じゃないってうそついたな~」
「ふざけて言うのはたのしい~」
「お母さんとケンカしているとついてしまう、怒られたくないもん」
「うそつくほうが怒られるんじゃない?」
「そうだけどぉ~」
「うそっていったらデーターとか本当のこと言っていないデマのこと考える、こわい」
うそという言葉からでてくるイメージは楽しいものから、怖いものまで色々でてきました。

うそは100%悪いものではない?
と問いかけると「そんなことない~」と参加したみんなが首をふりました。

じゃあ、

「誘拐とか、お菓子いる?って聞かれたときに要らない!っていううそは自分の身を守るためだからいいうそ」
「かわいい?って聞かれて、思わなくてもかわいいって言うのは、相手が傷つかないようにだから優しいうそでしょ」
「でも、相手は本当のことをいってほしいとおもっているかもしれないよ?」
「うーん」
「どこまでがいいうそなんだろう?みんなは正直に伝える?うそをつく?」
正直に伝える人と、うそをつくという人に分かれました。
正直に伝える派の人は
「本当に思っていたことを相手が知った時、もっと傷つけるかもしれないから」
うそをつく派の人には
「仲が良い人には正直にいえる。でも、そこまでの人には言えないな」
「なんで?」
「仲がよかったら信頼関係?があるから大丈夫だって思えるからかな」

不審者から身を守るためのうそはいいうそ
相手のことを傷つけないためにうそをつくのは
相手との関係や、相手の考え次第なことも。
ここの境界線は考えれば考えるほど難しいなと考えさせられました、、
子どもたちからも、
「うそってどういうこと?!なんかおもしろい」という声がでてきました。

では


・誰かが傷つくようなうそ(悪口を言っていたよ、など)
・人をだますようなうそ(詐欺)
・人を信用できなくなるようなうそ
・自分が都合が悪いことを隠すうそ
悪いうそは、犯罪など重いものから軽いものもあるね
となりました。


改めてひとりひとりの考えを伝える時間をとったなかででてきた考えです。
「相手のうけとり方による」
「犯罪とかみんなが悪いと思うことは悪いけど、はっきり決まらないこともあるから結論は分からない」
「このテーマがでてきたっていうことは、基本的にはうそはよくない、ってみんなが思っているってことなのかなって思った。でも、ついても良い時もあるそうだなって思った」
「相手を傷つけないためなら、悪くないと思う」

最後に子どもたちが書いた感想
「うそはじょうーしきてきにやばいやつはつかない方がいいけど、ちょっかいとか相手を傷つけないようにつくうそはついてもいい気がする。」(小5)
「けつろんがでないから、どこまでうそをついていいのかわかんない。」(小4)
「うそはけっきょくわるいことだと思った。自分はいいうそだと思っても、よくないうそがあるんだなぁーと思った。」(小5)

いいうその境界線の難しさがあること。
うそをつく中にも関係性があるのかもしれないこと。うそが良いのか、悪いのか、、、考えれば考えるほど難しいことに気づくことも、そんな中で今の自分たちの答えを見つけようとしていくことも、みんなとのてつがくの時間は本当に面白いなと思いました。

2学期今後の予定

2学期はこどもたちがテーマで考えた
「すごいの定義」
「天才って何?」
また、スタッフがテーマを考えた
「ボディーポジティブという考え方、どう思う?」
のてつがくの時間があります。
それぞれの時間でどのように考えが深まっていくのかもとっても楽しみです。(K.K)