【小学部テーマ】ごみ問題対策本部 国崎クリーンセンターに見学にいきました 


2学期のテーマは「ごみ」について考えます。私たちの毎日くらしで、大量のごみが出ます。そのごみの行方を追い、その過程で気がついたこと、考えたことを出し合い、学びを深めていきたいと思います。

最初の校外学習は低学年・高学年合同で、貸し切りバスを使い、国崎クリーンセンターに行きました。

施設紹介の動画を見た後、見学にまわりました

到着後はすぐに会議室に入り、職員の方からこの施設についての動画を見ながら説明を聞きました。ここでは、川西市、猪名川町、能勢町のごみ1日160トンをコンピューターで自動制御された設備で処理されています。リサイクルプラザ棟と焼却施設棟に分かれています。

さあ、バスに乗って出発するよ

会議室で動画を見ながら、施設の説明をききました

 

動画を見たあとは、グループに分かれて施設内を回りました。

 

焼却施設棟の中の「プラットホーム」と呼ばれる場所では、ごみ収集車で集められた大型ごみと不燃ごみを分別し、ごみピットへいれられます。プラスチック容器と、缶はごみピットへ搬入され、ペットボトルは受けいれホッパに搬入されます。

 

ごみピット(焼却しせつ)は、ごみをためておく施設で、ガラス越しに見ると、おおきな壁面から細かいごみがどんどん下に落ちていきます。

こどもたちから、「わーすごい、細かくなったごみがかべからどんどん下に落ちていく~!」という声が上がりました。

 

そのゴミをクレーンがつかんで、 上下して空気をいれながら水気を飛ばしていくのですが、

この時は動いていなくて残念!

わー、すごいごみの量

 

クレーン、うごかないかな~

 

その後、この隣の部屋の受入ホッパに運ばれ、破砕されます

 

廊下には、ペットボトルを再生して作られたバッグやTシャツなどが展示してありました。

「シャツ1枚つくるのに何本のペットボトルが必要なのかな~?」というこどもたちの声が聞こえました。

中央制御室では、焼却施設の空調管理などをモニターにより24時間体制で集中管理しています。

機械の遠隔操作もでき、施設からの排ガスの状況も確認できます。とってもハイテクでびっくり。

 

窓の外を見ると、ごみ収集車が入ってくるのが見えました。

職員の人から、「車ごとはかれる重量計の上にのって車の重さをはかります。

プラットホームでゴミを下した後、もう一度この場所にもどって車の重さをはかります。

そうしたら何がわかるかな?」

「ごみの重さがわかるよ」(こどもたち)

このようにして各地域ごとのゴミの量の総重量を計算します。

ごみ収集車が入ってきたよ

 

ごみを燃やすときの熱を利用して電気をつくる設備の模型がありました。

電気ができるしくみに興味をもった人たちが、「やりたい、やりたい」と次々に行列をつくって、ハンドルを回して電気をともしていました。この施設で作る電気代は年間約1億円だそうですが、使う電気代はそれ以上ということを聞いて、とても驚きました。

 

溶鉱炉で生まれたスラグ、メタルは道路の舗装材と金属を含む資源として再利用されるとのことでした。

お昼休憩には、廊下の展示物を見たり、さわったり

会議室の隣には、4R(リデュース、リユース、リサイクル、リニューアブル)の展示物や海からの流木、捨てられた靴で作った使ったアート作品、分別ゲームなどのコーナーがありました。

ビンやペットボトルを再生するとどんなものに生まれ変わるのかな~

アルミ缶とスチール缶をわけるゲームに挑戦

いろんな色でペイントされた流木アートの数々

 

昔のくらしを知るコーナー

 

遊歩道を歩いて散策するのもたのしかったよ

お昼休みは施設の外で、多田銀銅山の間歩を見たり、遊歩道を歩いて山の散策に行った人もいました。

銅や銀を掘りだす入口「間歩」の説明がありました

 

午後はリサイクル工作をしました

午後からは自宅から持ってきたトイレットペーパーの芯を使った工作をやりました。

エコ生活を意識するための教訓が書かれた巻物を、高学年の人が低学年の人を優しくサポートしながら完成させました。

巻物の紙をていねいに切っていきます

 

ごみを安全に燃やし、エネルギーを有効利用する施設の見学でしたが、大量のごみを見て、私たちが少しでもごみ減量を意識することの大切さを実感しました。ごみをへらすことで焼却炉の寿命もずいぶん延びるそうです。

職員のみなさん、施設を案内してくださりありがとうございました。

 

(M.Y)