【低学年テーマ】ほね・きんにく~骨の中はどうなってる?筋肉はいつ動くの?~


からだ研究所~はっけん!わたしのからだ~

からだについて学んできた3学期のテーマ学習も、発表・ふりかえりを終え、終了。

 

ほね・きんにくグループ、食べ物の通り道グループ、細胞グループの3つに分かれ、

グループごとにいろいろな活動をしてきました。

このブログでは、ほね・きんにくグループの様子についてお伝えします!

 

グループに分かれるまでの活動はこんな感じでした!

【低学年テーマ】わたしのからだ、どうなってる?~からだ研究所スタート!~

 

ほね・きんにくグループで何がしたい?

まず最初に、みんなの気になっていること、知りたいこと、やりたいことを確認しました。

・ほねって何でできてるの?

・ほねは何個ある?

・一番小さい骨、大きい骨はどれ?

・筋肉は何でできてる?

・なんで筋トレしたら筋肉ふえるの?

・骨と筋肉はくっついているのに、筋肉と筋肉はくっついていない感じなのはなんで?

など、たくさんの疑問が出ました。

 

そして、筋肉の話をしていると、突然始まった腕相撲大会!


「ここの筋肉がかたい!」

じゃあ、みんなで筋肉を使う運動をしてみよう、ということになって、

腕立て伏せ、腕相撲、腹筋、背筋、空気椅子、ぶら下がり、謎の運動などをしてみました。

やっぱり動かして気づくことがたくさんあります!

 

さらに、骨格模型を見ながら自分たちの体をさわってみることに。

「頭の骨、こんなに丸くない!ここがちょっとへこんでる」

「目の周り丸いなんかくりくりっていうのがある」

「見て見て!首の骨ぼこぼこ!」

「耳の骨が一番小さいんじゃない?」

「耳って骨ないやろ!」

「え、あるでー!」

 

触った後は、本を見て見ることに。

「えー!骨がなくて筋肉だけだったら立てないらしい!」

「背骨は体を支える大事な骨らしい」

「骨は大事なものとかやわらかいものを守る役割りがあるんだって」

「足の筋肉やば!」

「顔こんなに筋肉あるん…ちょっと気持ち悪い」

「太ももの骨と筋肉が一番大きいって何かで聞いたことある!」

「ほかの動物も人間みたいに5本指の骨があるらしい!コウモリはそこに羽がついてんて!」

 

その中でわいてきた子どもたちの予想がおもしろかったのでご紹介…♪

・骨と筋肉はつながっていると思う

・腕とか曲がるところの筋肉は離れていると思う

・腕とか曲がるところの筋肉はつながってるけど、そこだけめっちゃ細くなってるかも

・耳の骨が一番小さいと思う

・耳には骨はないと思う

・指先の小さい骨は大人になったらつながっていくかも

・赤ちゃんは骨が300個、子どもが200個、大人は100個とかになっていくと思う

 

骨の模型作りスタート!

骨の模型作りは、とにかくやりたい!ということで、まずは骨を知らないと!

本を見て調べてみることにしました。

そして、わかったことは…

・ほねは、コラーゲン、カルシウム、骨髄(ゼリーみたいなもの)などでできている。

骨髄では血を作っている。

・ほねのかず(大人と赤ちゃん)

大人は206本!そして、足首と足の先までで26本ある。

 

わかったこともあるけど、そこからさらに疑問も出てきました。

「骨の中で血を作って、それがどうやって血管に行くの?」

「骨に小さい穴が開いているんじゃない?」

「骨と筋肉がつながってるから、そこから筋肉の血管に流れるんじゃない?」

…たしかに!

それに、骨は固いイメージしかなかったのに、

中にゼリーみたいなやわらかいものが入っているということにも驚き。

「じゃあ骨折したらゼリーみたいなん出てくるってこと??」

ん~~~。はてなだらけ!なので、動画を見てみることにしました。

そして、動画を見て知ったことを出し合いました。

・骨は意外と軽い!大人は9キロぐらい

軽いのは、中が空洞になっているのと、スポンジみたいにあみあみになっているから

あみあみは骨のはしっこだけ。真ん中のところは空洞

・骨の強さをあげるために、あみあみのところが筋になっている

・骨には穴があいている!その穴には血管が通っていて、中で作られた血がそこから外へいく

・骨にも細胞がある!

・骨は古いものから新しいものに次々生まれ変わっている

これまでは本で見るしかなかったけど、動画を見るとよりイメージがわきました。

イメージがわいてきたので、どうやって模型を作るかみんなで考えました。

 

「はしっこのスポンジみたいになってるところは、本物のスポンジ使おう!」

「白いところはやっぱり紙ねんど?」

「筒みたいになってるから、ラップの芯とか使えそう!」

骨の色は真っ白じゃなくて、白と黄色を混ぜてみました。

はしの方のスポンジをどうつけるか、どんな形にするかを話しながら作業をしました。

骨のスポンジ部分や、「緻密室」という骨の固い部分を紙粘土で作り始めました。

紙粘土同士がうまくくっつかず、なかなかうまくいきませんが、なんとか進めていきました。

 

そして、中の骨髄の色をどうするかという話し合いになりました。

「こつずいって、赤色やんな?血やもんな。」

「前だれかが色変わるって言ってたよ、たしか。」

となり、調べてみました。

すると、赤色から黄色に変わるということがわかり、どうして色が変わるかもみんなで確かめました。

それを踏まえて、骨髄は赤色も黄色も作ることに。

そして、ついに完成!

本当は血管が出る穴も作りたかったのですが、難しくて断念。

それは、発表の時に言葉で説明しようということになりました。

 

筋肉、どうしてムキムキになるの?

筋肉についても、はてながいっぱい。

みんながすごく気になっていたのが、「筋トレしたらどうしてムキムキになる?」

この答えは

「筋肉の中の筋繊維というものがちぎれて、それを修復するときに元の筋繊維より太くなるから」

言葉が難しく、よくわからなかったけど、わかりやすい図を見つけて、みんな納得!

「なるほどね!修理するときに、もとのやつより丈夫にしよー!ってなって太くなっていくんや。」

 

他にも筋肉の数なども気になっていたので、本で調べた結果、

600個以上ある!という答えを発見。

筋肉の仕組みは、なんだか骨より難しい感じがしました。

 

そのあとは、どんな運動をしたらどこの何という筋肉を使うか、

ということを中心に調べていくことにしました。

「うわ!ここめっちゃかたくなってるー!」

「太ももかっちかちや!」

「内側もかたくなってるかもー!きついー!」

実際に体を動かして、かたくなった場所の筋肉の名前を図鑑を見て確認しました。

じゃんけんの時にどんな筋肉を使うかを確かめたとき、おもしろい発見が!

親指を動かす時の筋肉と、そのほか4本を動かす筋肉が違うことを知りました。

「うわー!ほんまや!親指の時はこっちが動く!」

「ほかの指の時はこっちが動くで!」

みんなで指を動かしながら確かめました。

 

筋肉は重なったりしているものが多くて、とても複雑。

完璧に理解するのは難しいけど、子どもたちなりに本を見たり動かしてみたりしながら確かめています。

 

ほね・きんにくグループの発表!

ついに発表!これまでグループで調べてきたことを伝えます。

グループの中でも、筋肉チームと骨チームに分かれて、どんなことを伝えたいかをみんなで考えました。

 

まずは、筋肉チーム!

背筋、腹筋、空気椅子、うでずもう、けんけん、まばたきをしたときに

どこの筋肉を使っているかを、実際に体を動かしながら説明しました。

「背筋をしているときは~…」

「こうはいきん、という筋肉を使っています。」

「まばたきをしているときは、がんりんきん、という筋肉を使っています。」

「1日2万回以上もまばたきをしています。」

 

難しい筋肉の名前も、うまく言えるように何度も練習をしていました。

 

続いては、骨チーム!

渾身の作品、骨の模型を見せながら、模型をどうやって作ったのか、

骨の中の仕組みはどうなっているのかを説明しました。

「骨の中には、骨髄というものがあります。骨の中で血を作っています。」

「赤い骨髄は、まだ血を作ろうと頑張っています。黄色い骨髄は、もう血を作っていなくて脂肪になっています。」

 

そのほかにも、骨と筋肉のクイズを出題。

「筋肉はなんこあるでしょう?」

「筋トレしたらどうしてムキムキになるのでしょう?」

「筋肉はなにでできているでしょう?」

「骨髄は全部の骨にあるでしょうか?」

などなど、自分たちが学んできたことをいろいろな形で伝えました。

 

ほね・きんにくについて学んでみて

私たちが当たり前にしている動作も、すべて骨と筋肉があるからできるもの。

普段はそんなことをまったく意識をしていませんが、このテーマを通して

少しでも自分の体の仕組みに興味がわいたのではないかなと思います。

 

骨や筋肉は、すごく複雑でむずかしかったけど、

「骨がないと立てないらしい!」

「筋肉が縮んだり伸びたりして動かせるらしい!」

「筋トレしたら、筋繊維がちぎれてそれを治そうとするからムキムキになるらしい!」

と、自分の体の中の見えないものを想像してワクワクする時間が過ごせました。

 

最後の振り返りでは、自分たちのグループのものだけでなく、

他のグループの発表を聞いて驚いたこと、もっと知りたいと思ったことなどが

たくさん出てきました。

このテーマを通して、少しでも体の不思議に目を向けて、知って、

そして、この世にひとつしかない自分のからだを大切にしよう、

という気持ちを持ってもらえるといいなぁと思っています(^^)

 

(K.Y)