【高学年】最後にお泊り会がしたい!!


集会での提案「お泊り会がしたい!」

高学年で一番大きな行事である修学旅行が終わり、ホッとしているのもつかの間、12月の高学年集会で「お泊り会がしたい」という提案が出ました。6年生を中心とした人たちから「最後に学校に泊まりたい」と。集会では、お泊り会に反対する人たちは出なかったので、まずは実行したい人たちが運営委員を立ち上げて、計画を練って集会で案を出していくことになりました。

どうする?運営委員会の話し合い

12月にスタートした運営委員会ですが、話し合いの記録をとっている人がおらず、3学期にはふりだしにもどってしまいました。こどもの森では話し合いをするときに、司会・ボード・記録の役割を決めるのですが、1回目の話し合いのときに「わかるやろ」「覚えてるから記録はいらんやろ」と、役割を決めないまま進めてしまっていたのでした。今後は役割を決めて、記録をとろうと決めて仕切り直しました。

学校に泊まるとして、お風呂はどうするのか?食事はどうするか?使えるお金はどれくらい?お泊り会の夜は何をするか?ルールをどうするか?

運営委員会で話し合うことは盛りだくさん。決めなくてはいけないことを整理して、それぞれ分担して調べていくことにしました。

お風呂に行く・行かない論争

運営委員会で考えた案を高学年集会で提案し、みんなの意見を聞いて全員が納得する形を探る、というように進めていくことになりました。運営委員会がせっかく提案しても、そのまま決まるわけではないことに、不満が募ることもありました。

特に問題となったのは、お風呂に行くか・行かないか。学校の近くにある銭湯に行きたい人、お風呂に行くのが面倒くさい人、お風呂代を出すくらいならその分ご飯を豪華にしたい人…意見が割れてしまいました。

お泊り会で使えるお金は限られています。「高学年みんなのお金ではなく、自分でお金を出せばいい」という意見もありましたが、「どうしても足りないなら仕方ないけど、自分でお金を出すことを前提で話を進めるのはちがう」「それだと結局親に出してもらうことになってしまう」これまで自分たちのお金で修学旅行を進めてきたこどもたち。お泊り会でも自分たちのお金でできることを考えていくことになりました。

最終的に、お風呂に行く人と行かない人に分かれることになりました。早めにお風呂に行くことで、同行するスタッフと学校に残るスタッフの人員確保の問題を解決し、お風呂に行かない人には、食事代が上乗せされることに。

この話し合いのなかで、6年生を中心とした運営委員会の人は、自分の意見を通したい気持ちがありながらも、何度も「これで大丈夫?」「わかってる?」と声をかけてくれていました。

いよいよお泊り会!楽しい企画で大盛りあがり!

最後の方はバタバタで決まっていった感は否めないものの、何とか集会で話し合うべきことを決めていき、お泊り会当日を迎えました。

5コマ目が終わってすぐに銭湯へ行き、夕飯はカレーを作りました。高学年みんなのお金でカレーのルーだけ購入し、お米や具材は各自で用意することになっていました。「具がなくてもルーとご飯だけでも食べれる、おいしい」という人もいましたが、お風呂代を食事に回した人たちは、具だくさんのおいしそうなカレーを仕上げていました!

ご飯の後は、みんなで遊ぶ時間。

お泊り会にはスペシャルゲストが登場!高学年で大人気の「おじキュア」が来てくれました!おじさんがアイドルになったらというコンセプトでできたグループです。オリジナルソングと完ぺきなダンスを披露してくれました。熱狂的なファンからは「おじ!おじ!おじ!」という掛け声もあがりました。

夜はまだまだ続く…ホールで全員で遊んだ後は、お笑い鑑賞会、アニメ鑑賞会、カラオケ大会に分かれて過ごしました。カラオケ大会では知ってる歌も知らない歌も、タンバリンやマラカス、手拍子をたたいて大盛り上がりでした!

男の子たちの部屋は何やら話し込んでいた様子。どんなことを話していたのやら…内容は秘密のようです。夜の学校で楽しい時間は過ぎていきました。

次の日、朝食を食べた後は近くの公園で遊びました。リレー、かくれんぼ、けいどろ、かわり鬼。昨日は夜更かしした人もいたようですが、朝から元気です。

短い3学期の中で、話し合いを進めてお泊り会を実行するにはあわただしかったように思いますが、それぞれに思い出に残る楽しい会になったようです。とくに6年生にとっては、最後のお泊り会。運営委員会の人たちの「何としてもやりたい」という気持ちを感じました。やりたい気持ちがみんなを楽しい時間へとつなげてくれました。(S.N)