【高学年 選択プログラム】サイエンス:関節を作って動かそう


サイエンスの時間

高学年のサイエンスは、科学を土台としながらも、どちらかというと、トライ&エラーを体験し、それを楽しむ時間です。今回のサイエンスの時間は、現在のテーマ学習と関連のある「関節」を選んでみました。

スタッフの見本

学習計画の時間に、スタッフが作った関節の見本を見せて、割りピンや釣りの糸からみ防止器具を使って考えて作ったけれど、肘関節が曲がってほしくない方向にも曲がってしまうこと、肩関節がぐるぐる回りすぎてしまうことと、選択する人は、どうしたら本当の関節っぽくなるか考えて作ってほしいと伝えました。

いざ、本番!どんどんトライ

割りピン、パールビーズ、竹串、曲がるストロー、発泡スチロールの球と半球、樹脂粘土、ゴム、テグス、タコ糸、空き箱などを使って、自由に作ってもらいました。糸からみ防止器具やパールビーズは、全く人気がなく、用意していたけれど、ほとんど使われませんでした。

チームで相談しながら進めるのすが、どのチームもアイデアがどんどん出てきて、それを実現していくのが追い付かないぐらいでした。アイデアが溢れるあまり、チームによっては、最初は複数人で取り組んでいて、最後には個人で取り組むような流れになっていたところもあります。
選択した人からは、「どんどんやりたいことが出てきて楽しい」「このプログラム、またやりたい」「ここにない材料も使ってもいい?」などの声が上がっていました。

肩関節ってどう動くのかな。

肘関節については、曲がる方向を決めるにはどうしたらよいか?
肩関節については、関節が外れずに回るようにするにはどうしたらよいか?

のような問いをそれぞれが感じとって取り組んでいたようです。自分の腕を回したり、肘を曲げたりしては、材料と睨めっこし、思ったことを実現してみて、思うように行ってない部分を改良するということにチャレンジしていました。

発表の時間

プログラムの終わりに、それぞれの作品の発表をしてもらいました。トライの回数を重ねて、発表の時は何回目かのトライの途中で、発表できるものがない人も数人いましたが、それぞれの取り組みを楽しそうに話してくれました。肩と肘を作った後に、首や手の機構を作っている人がいたり、人形の形にして上腕部を太らせて「マッスルくん」という名前をつける人もいて、その自由さや大胆さに惚れ惚れしました。

また、友達の取り組みについて、「○○、天才!」みたいな率直なリスペクトの感想が出てきていているのも素敵だなと思いました。

サイエンスのプログラムの時ににいつも思うのは、スタッフが予想した範囲をはるかに超える素敵なことが起きる、ということです。スタッフは、そばにいてとてもワクワクするし、発見も多く、ちょっと悔しかったりしますが、それがとても幸せなのです。(NY)