サイエンスとは
高学年のサイエンスの時間は、科学的であることにこだわりすぎず、チャレンジして、うまくいかなかったことを振り返って確認し、次の計画を立てて再度チャレンジするというサイクルを体験してもらう時間です。
クリップモーターづくりにチャレンジ
今回はつくるのにいくつかのコツが必要な、クリップモーターづくりをしました。選択プログラムをお知らせするポスターには「まわるか?まわらんか?知らんけど… コイルを作って回してみよう!」と書いてみました。ポスターの文言でチャレンジ精神が刺激されたのか、たくさんの人が選択してくれました。
材料は
エナメル線
クリップ
単三電池
磁石
セロテープ
サンドペーパー
実際のサイエンスの時間では、まず、説明しながらスタッフが作ってみました。その後、材料を配り、各々でチャレンジスタート。
体感的にコツがわかっちゃう人は、作り始めて10分ぐらいで「回ったで!!」と声を上げていました。その人は、その後、「ほかの人にやり方を伝授する係になるわ」と言って、いろんな人に教えてあげていました。
コツは、コイルについては、回転軸となる導線をまっすぐに整えること、回転しやすくするためにコイルのバランスを整えることです。また、電池とクリップの接触を整えるというのも大事なコツです。
5回巻のコイルで成功した人は、その後、10回巻とか27回巻とかもやってみたり、磁石の種類や個数を変えてみたり、磁石を置く位置を変えてみたりしていました。
全員回った!
なかなか回らず、「電気に見放された」と言っていた人もいましたが、友達にコツを教えてもらって、回るようになりました。
2コマ分、チャレンジし続けた結果、全員がコイルを回すことができました。
わかったこと
時間の最後の方に、わかったことがある人は言ってみて!と促してみました。
電池とクリップの接触のこと、コイルの巻数のこと、磁石の種類や数のこと、磁石を置く場所のこと、回転軸のこと、など、次々と発言がありました。
100均やホームセンターで調達できるシンプルな材料を使った実験ですが、チャレンジの中でいろんなことを発見できた時間でした。選択プログラムの次の時間の帰りのミーティングの間、机の上でコイルを回し続けて、選択者以外の人にも見せてくれている人もいました。
みなさんも、回るか、回らんか、チャレンジしてみませんか?(NY)