毎年低学年で行っているおとまり会。
例年、年に1度、2学期に行っているのですが、
一昨年ある事情から年に2度行うことになりました。
これまでの様子はこちら。
今年はまたまた、異例の、1学期におとまり会を実施!
さて、どんなおとまり会になったのでしょう…
準備、間に合う??
おとまり会は、子どもたちが中心となってつくっていきます。
今回も、始まりは低学年集会に出された「おとまり会をやりたい」という議題。
これまでは、2学期や3学期に実施してきましたが、1学期にやったことはありません。
まずは、やるかやらないかを話し合いました。
やりたい派の意見として
・いつも冬にしかやっていないから夏にもやってみたい
・水遊びとかをおとまり会でやりたい
やりたくない派の意見として
・初めてのおとまりでドキドキするから
・1年生もまだ学校に慣れていないと思うから
・ほかにも大きな行事が2つあるから準備が間に合わないと思うから
何度か話し合いましたが、なかなか決定しません。
そこでスタッフから具体的な準備の日程についての確認をしました。
例年のおとまり会では、2か月ほどかけて準備をしてきましたが、
今回の日程では、準備の期間が1か月ほどしかないことが判明しました。
「現実的に考えて、無理やと思う!」
「プロジェクトもお昼休みも全部使うぐらいしないと間に合わないんじゃない?」
こんな声も聞こえてきました。
でも、やりたいという人は、諦めずなんとかいい方法はないか考えました。
なかなか決まらず時間だけが過ぎていきます。
スタッフがひとつ提案をしました。
「じゃあ、準備のスケジュールを来週までに考えてみたら?
それがもしできあがらなかったり、不可能そうなスケジュールだったりしたら、
おとまり会は今回はやめておくっていうのはどうかな?
みんなが、それならできるって納得出来たらおとまり会をやったらいいんじゃない?」
「…そうする!」
こうして、来週までに準備のスケジュールを立てることになり、
さっそくおとまり会実行委員が立ち上がりました。
そして、運命の日!
実行委員の人は、ばっちり準備のスケジュールを決めてきていました。
「もし途中で間に合わなさそうとかなったら、できひんってこともあるやんね?」
「でも、このスケジュールならできそうやね!」
おとまり会に不安な気持ちを持っていた1年生の人たちにも
日帰り参加という方法もあるということを丁寧にせつめいして、
低学年全員でおとまり会を実施することを決めました。
ここからは、実行委員の人を中心に急ピッチで準備をしていきます!
今回も前回同様、スタッフはあまり入らないことにして、
自分たちで準備を進めてもらうように伝えました。
ほとんどの昼休みとプロジェクトの時間を費やして、話し合う実行委員。
途中疲れてしまったり、トラブルがあったり、うまくいかなかったこともあったようですが、
行く場所、行き方、お弁当の注文、泊まる場所のこと、ルールなどを決め、
なんとかおとまり会2日前にしおりが完成しました!
前日には低学年全員でしおりを見ながら確認し、ついに明日はおとまり会!
尼崎城に水遊び、たっぷり遊びつくした!
今回は尼崎城と、その隣にある公園に行くことに決まりました。
朝は北千里駅集合チームと、尼崎駅集合チームに分かれて向かいます。
私は尼崎駅集合だったのですが、時間になっても北千里チームが来ません。
実行委員の人に聞いてみました。
「尼崎駅のどこに集合とか決めてる?」
「決めてない!」
この先どうなるのやら…笑
そうこうしてるうちに何やらにぎやかな声が聞こえてきました。
「ここにおったんかよー!」
「反対のほうに行ってもうたわ!」
なにはともあれ、とりあえず全員集合できたので尼崎城に出発!
道もよく調べていなかったようで、
「お城見えてるからとりあえずあっちの方向に進んどけば着くやろ~!」
なんともお気楽な実行委員の声に、周りの人は
「え、調べてなかったん??」
と驚きの声。
でも、何があってもなんとかなるし大丈夫と思えることって、とてもすてきだなぁと思いました。
無事、お城に到着!
「じゃあ受付行ってくるわ~!…あ。」
「どうしたん?」
「…お金忘れた。」
そう、入城するためのお金を準備するのを忘れていたのです。
前回はお弁当代を忘れるという事件があり、今回はお弁当代はバッチリ準備しました。
しかし、お城代は完全に抜けていたようです。
実行委員緊急会議が始まりました。
「どうしよ。スタッフにすぐ借りるっていうのはちょっとあれよなぁ。」
「みんな明日の朝ご飯代集めてみたら?」
「そうしよ!」
じゃらじゃらとお城の前でお金を広げる実行委員の人たち。
かき集めたお金を頑張って計算しましたが、少し足りないようです。
「きりんちゃん、2000円だけ貸してもらえたりする…?」
足りない分だけをスタッフに借りるという選択をし、無事お城に入ることができました。
お城の中はワクワクするアクティビティがあり、思いっきり楽しみました。
昔の尼崎の風景を見ることができたり、
いろいろな衣装を着ることができたり、
刀で切ったり銃で撃ったりするようなゲームができたり、
みんなとても楽しそう!
お城を楽しんだ後は、近くの公園でお弁当。
おとまり会恒例、お菓子の交換大会も!
ゆっくりする人、遊具で遊ぶ人、鬼ごっこをする人、それぞれ楽しみました。
そうこうしているうちに、しおりに書いてある電車の時間が近づいてきました。
スタッフはあえて声掛けはしません。
気づいた人が
「もう時間ちゃう?」
と言い始め、みんなは出発の準備を始めます。
ぞろぞろと歩き出しましたが
「やばい!あと2分!走れーーー!!」
前のほうの人は走り始めましたが、走るのが嫌な人もいます。
結局、予定していた電車には乗れませんでしたが、なんとか学校方面へ帰る電車に乗ります。
このあとどう乗り換えするか、電車の中で緊急会議。
乗り換えも予定とは違ってきたので、また緊急会議。
その都度実行委員で確認しながら、無事北千里駅まで帰り着きました。
学校についてからは、次の日の朝ごはんの買い出しに行ったり
注文していたお弁当を食べたり
水遊びをしたり
屋上で星を作ってみたり
ボール遊びをしたり
寝袋いもむしになってみたり
それぞれ思い思いに過ごしていました。
長い長い一日が終わりました。
みんなで寝袋をならべておやすみなさい~。
今回のおとまり会、どうだった?
眠たそうな顔で起きてきて、朝ごはんタイム。
おとまり会の日は、ユニークなメニューがそろいます。
カップラーメン、えびの天ぷら、チーズ、大学芋、焼き芋、スープ、などなど。
食べた後は、この2日間でひっくり返った学校の掃除です!
それぞれで場所を分担して、きれいにしました。
最後はふりかえりと帰りのミーティングをして終了。
今回もよかったところも、もっとこうしたほうがよかったなぁというところもどちらも出てきました。
次のおとまり会につながるふりかえりができました。
トラブルや予定とは違う出来事もたくさん起こったけど、
そのたびに話し合った実行委員の人たちや、
実行委員ではないけど全体のことをよく見て声掛けしてくれる人、
おとまり会をそれぞれ思いっきり楽しんだ低学年の人たちの姿がすてきでした。
自分たちで企画、準備をする大変さや達成感を味わうことができる経験は
子どもたちにとってとても大切な時間だなと改めて感じました。
最初は1か月では難しいかなと思っていたけど、やり遂げた低学年の人たち、すごい!
次はどんな「やりたい!」が出てくるのでしょうか…楽しみです♪
(K.Y)