生活のかず
生活のかずは、こどもの森の生活に関連するかず(算数)について、考える時間です。
前回は、目前に迫った夏祭りに向けて「お金を数えよう」を実施しました。
今回は、修学旅行などでスケジュールを決めるときにキーポイントとなる、歩く速さを考えてみることにしました。
実際に歩く
学校の周りの長方形のコースを実際に歩いてみて、歩数とかかった時間を調べてみました。
3チームに分かれて、万歩計を腰につけ、いざ、スタート!
歩数と所要時間を記録し、学校に戻って、ふりかえりをしました。
「背の高さが違うと一歩の長さが違って、歩数が人によって違う」
「今回は歩いて調べることになっていたけど、ときどき走りたくなっちゃう」
「速い人がどんどん歩くと、遅い人の間に距離があいてしまう」
のようなことがわかりました。
スタッフから、「歩く時間がどれぐらい必要か考えるとき、どうしたらいい?」と聞いてみると、
「全員の歩く速さを出して、それを平均した速度を出して、距離を平均速度で割ったらいい。」というアイデアが出ました。
「それだと、平均より遅い人は、ずっと走らないといけないかもよ。」とスタッフが言うと、「じゃあ、一番遅い人に合わせて、時間を考えたらいいかも。」という新たなアイデアが生まれました。
自分たちの歩く速さを計算しよう
学校の周りのコースは一体、何メートルあったのか?
ひとりひとりの10歩で進んだ距離を測って、1歩の歩幅をだします。
歩幅と歩数をかけ算して、コースの距離をだします。
距離を所要時間で割って、歩く速度を出してみるところまで、やってはみました。
しかし、たくさんのことに一度にチャレンジしたので、理解しきれない感じの人が続出しました。
さて、次の回に、わかる人が少しは増えるでしょうか?
何がわかると速さを調べられる?
前回やったことを思い出すところから2回目のスタートをしました。
ホールの中を、4年生の人とスタッフで歩いてみて、どっちが速そうか?なんでそう思ったのかを聞いてみました。
「スタートとストップの間の時間で、進んだ距離が多そうな方が速いんじゃないかなと思う。」というところから、速さを調べるには、「時間」と「距離」が必要ということがわかってきました。
ホールの中で、自分の歩く速さを調べるには?
スタッフが準備したものは、巻き尺とストップウォッチ。
ホールの中で、各自の歩く速さを調べるにはどうしたらいいか?
チームごとに作戦を考え、その後、その作戦を実行していきました。
前回、10歩歩いて、距離を測るのはしたのですが、時間は調べていませんでした。今回は、10歩歩いて、距離と所要時間を調べるという作戦をとりました。
その後、60秒(1分)では、何m歩けるのか、計算を進めていきました。
歩く速さは人それぞれ
計算をした結果、45m/分から100m/分まで、さまざまな歩く速さがあることがわかりました。
作戦を立てたり、距離を測ったり、時間を計ったり、準備や片付けをしたりと、選択者達が自然と協力する姿は、とても、頼もしいし、気持ちがいいなと思いました。
修学旅行のスケジュールを決めるとき、歩く速さも参考にしてくれるといいなと思います。(NY)