みなさん、最近アリの巣を覗き込んだことはありますか?
日常的に出会っているはずだけれど、実は詳しくは知らないアリの世界。
低学年の1学期のテーマ学習では、そんな「アリ」をテーマに学習をはじめました。
アリの世界へお邪魔してみよう
こどもの森のテーマ学習は、1学期に1つのテーマを設定して、
子ども達の興味関心から学びを深めていく時間です。
新しい知識が増えるということだけではなく、
多角的に物事を見たり考えたりすること、
世界が広がる面白さを感じる事などを大事にしています。
低学年では、これまで「気候変動」や「国際理解」などの大きなテーマや、
「大豆」のように具体的なテーマから学習してきました。
今回のテーマの「アリ」は低学年の子どもたちにも、
すぐに会いに行くことができる、とても身近な題材です。
アリの巣を探し、のぞきこみ、
思わず指を突っ込みそうになり…(!)
そんな風にアリの世界を学習がスタートしました。
アリとの出会い
まずは伊丹の昆虫館に行き、いろいろな昆虫とともにアリの展示も見ることができました。
(特に1年生は、4月初めの遠足としては、電車もバスの乗り換えもよくがんばっていきました~。)
それから、「しぜん」の時間にアリ探しin 千里北公園
一人の子が女王アリと思われるとっても大きなアリを発見して、連れて帰ってきました。
お世話の方法を調べて、専用の飼育器に入れて大切にお世話しています。
結婚飛行を終えた女王アリなら卵を産むはずなのですが、、なかなか産まないので、なんでかなあ?早く卵産まないかなあ…?と眺めています。
お世話の仕方も聞きたいし、他にもいろいろアリについて知りたいことが出てきた子どもたち。そこで、箕面の昆虫館の中峰さんにズームでお話を聞きました。中峰さんは、昆虫の図鑑も監修するほど、とても昆虫に詳しい方です。
アリについても、とても丁寧にわかりやすくお話ししてくださいました。世界と日本のアリのことも話していただき、とても奥深い世界ということがわかってきました。
その後、公園に何度も出向いて、アリの行列や巣を探して観察、そして観察。
アリの暮らしを覗きに散歩を重ねていると、だんだんアリを見る目が育ってきた様子の子どもたち、そしてスタッフ。
「あ!このアリいつもと違う種類みたい。ここにシマシマがついてる~」
「なんかちょっと丸い」
「木の上にも巣がある~!」
学校の近くの千里北公園には、自然深くて本当にいろんな種類のアリがいるそうです。
大雨の次の日には、せっせと巣を修復する忙しそうなアリたちの様子が公園のあちこちに。巣の中から運び出した土でできた小さな山がたくさん。
一生懸命巣から土を運び出すたくさんのアリの様子をみて
「雨のたびにこうやって直してるんちゃう?」
「アリって忙しそうやな。」
「働きアリってさ、遊んだりできるんかな。」
「あ~、私、よかった人間で!」(笑)
アリと触れ合っていく中で、いくつもの「はてな?」や「知りたいこと」、びっくりすることがでてきました。
たくさんの「ハテナ?」から広がり深める
今週からは「アリのからだ」「アリの種類」「アリの食べ物」を入り口にして学習をすすめる3つのグループにわかれました。目線を下に下に、小さいアリを追いかけていると、いつもの公園にもいくつもの暮らしがあることが感じられてきます。
「小さい雑草やけどさ、アリからみたら、もうすんごい森!って感じなんちゃう?」と1人の子。
視点を変えて、ちょっとアリの世界にお邪魔しているような感覚です。
グループに分かれたこれからも、子どもたちと一緒に、どんなに学びなっていくかとっても楽しみです。