「自分の好き」を大事に~プロジェクトの時間~
今回は低学年プロジェクト、最近の様子を書きたいと思います。
子どもの森の低学年では、ほとんど毎日1~2コマ、午後の時間にプロジェクトの時間があります。
やりたいこと、作りたいものを自由に決めて、思い思いに取り組みます。学年が上がるごとに、計画をたてて取り組みます。
アイロンビーズをする人、スライムを作る人、羊毛フェルトでぬいぐるみをつくる人、絵本を作る人、教室で使うカレンダーを作る人、サッカーの練習をする人、ドミノ作りに励む人、ミニチュアの家を作る人、木工で椅子や乗り物をつくる人、将棋大会を開催する人など、さまざまなものがあります。
少しだけ写真付きで紹介していきます。
アイロンビーズ
最近は、爆発的にアイロンビーズがはやっています。あちらでも。こちらでも。
低学年の人たちを見ていると、「誰かが始めたことが他の人にも一気に広がる現象」がよくあります。「人のまねをしてみる。」「面白そうだからやってみる。」ことがとても素直にできる時期のようです。
ミニチュアの「いえ」づくり
空き箱を部屋に見立てて、そこにちいさな家具を作って配置していきます。ホール2(プロジェクトの材料の宝庫)にある様々な材料を、いろいろなものに見立てて、細かいところを工夫しています。
よく「見てみて~!自分でやってみたら、こんなのできたで。」とうまく工夫できたものを見せてくれます。
実験いろいろ
↓ 最近では、片栗粉をつかった実験をした人がいました。水に混ぜた片栗粉は、ぎゅっと握ると固まるのに、手を緩めると、水のように流れ出してとても不思議。
小麦粉でもやってみたらどうなるだろう?とキッチンから小麦粉をもらってきて小麦粉でもやってみたら、、こちらはねばねば~(笑)
一人の人がやっていた実験ですが、「面白そう!」「すごーい!」とみんながわらわら~と集まってきてとても賑やか。
このあとも、他の人がまねして同じ実験をしていました。
この実験をしていたMは、この後いくつか実験のプロジェクトに取り組んでいました。
大事にしたい「子どもたちの好き」
たいてい午後の時程にあるこの時間を、低学年の人達はとても楽しみにしています。
「昨日ここまでできたから、今日は完成させられるかな~。」「〇〇ちゃんがやっていたあれ、教えてもらうねん~。」
と頭の中で思い描きながら一日を過ごしている人も多そうです。
低学年の時期、関わっているスタッフが大事にしている子どもの姿は、
自分の好きなことを好きなだけやる姿
人のまねでも、気になったことをとりあえずやってみるような姿
「好き」を発見したり、「苦手」を知ったりする姿
友だちと一緒に共同プロジェクトをすることもありますが、なにより大事にしたいのは一人ひとりの「好き」「心地いい」「楽しい」の気持ち。時にくっついてやったり、またそれぞれ別々のプロジェクトに没頭したりしています。
何か素晴らしいものをつくったり、目を引く実験や研究をしたり、スキルを高めたりすることよりも、
「自分の軸」を太らせて、自己肯定感を高まるような時間になるといいなと話しています。
自分の好奇心を働かせて、「とりあえずやってみる」経験を積むことは、世の中に対して、ポジティブに関わる姿勢も身についていくのかなと思っています。
「プロジェクトの種さがし」
2学期から、「プロジェクトの種探し」の時間が始まりました。
スタッフからプロジェクトを提案したり、何人かのプロジェクトをピックアップして提案したり、みんなで面白そうなプロジェクトのアイデアを出し合ったりと、視野を広げる時間です。プロジェクトの内容が、ついつい似たような種類にかたまりがちなので、視点やアイデアを増やせるといいなあと考えています。
1月の種探しでは、
3年生の女の子が作った素敵な絵本を紹介
それから、きりんちゃんのけん玉チャレンジ
そして、スタッフ3名によるダンス(こちらは画像残ってませんでした (笑))、その後踊りたい人たちと一緒に踊りました。
「ものづくり以外のプロジェクトもあるよ」ということを提案したくて、スタッフも少しがんばりました~♪
その後、「戦国劇」なるプロジェクトに、何人かの子が取り組み始めています。
大好きな時代物のマンガを台詞に起こして、声色を変えて劇の練習をしています。
次のベストまとめ展(低学年プロジェクトの発表会)に、見せてくれるといいなあ、どんな発表になるかなあと楽しみにしています。
今年もたくさんのプロジェクトの芽が出て花が咲いたり、しぼんだり。
カラフルな様子を楽しんでいけるといいなあと思います。
Y.T