あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
子どもの森も、元気よく3学期がスタートしました。ロングハッピータイムでは、子どもたちは冬休みに経験したことを嬉しそうに話していました。
さて、2学期までは、低学年のブログの更新が滞っておりましたが、実は盛りだくさんに活動しておりました~!3学期は、これまでのことも含めつつ、少し頻度を上げてブログ投稿していきたいと思います。
今回は、低学年で試行錯誤しながら進めている、「ことば・かず」の取り組みの変化の中から、「1年生かず」を中心に紹介します!
去年までは、低学年のことば・かずの時間は、主に書き込み式の教材を子どもたちが個別に進めていく、完全に自由進度のスタイルでした。ところが、低学年という発達年齢にある子どもたちを見ていく中で、その方法だけでは十分に学びきることや、学びの面白さを感じることが難しいということを、低学年スタッフはひしひしと感じていました。
みんなでやり取りしたり、活動したりしながら学習する時の学びの深さ、「面白い」「楽しい」という感覚、そして生活とかずがつながっている感覚をもっと大事にしてみようと、スタッフ間で何度も検討し、今年から共同学習のスタイルを少しずつ導入しています。
今年の1年生は、かず・ことばを共同で学習する時間と、「やってみよう」というオリジナル課題を、自分のペースで進めていく時間の2本立てで学習を進めました。
新出の学習はみんなで一緒に活動を通して学び、その習得を「やってみよう」(個別学習)で、というイメージです。
かず(共同)の時間は、かずの概念や量の感覚、そして計算などのかずの操作を、具体物に触れたり遊んだりしながら身に着けていくことを目指しています。
たまには外に出たり、学校の中にあるものを数えに出かけたりします。
「かず」は、自分たちの生活の中にあるということを感じてほしいと思っています。
興味関心や理解度は、同じ一年生でも差があります。
「同じことを同じペースで」という一斉の学びのスタイルは、否定的に受け止められることも増えてきています。
ただ、一見すると同じ内容を学び、同じ活動をしているような場面でも、個の学びにはさまざまな段階があるように思っています。
例えば、「くり上がりのたし算、くり下がりのひき算」ではおはじきを使って考えたり、考え方を説明し合ったりしました。
そこでは
・頭の中では答えが見つけられないから、おはじきを動かして、答えを探す。
・答えはもともとわかるから、どんなふうに自分の頭の中で数を操作しているのかを考えて、それをおはじきで表す。
・人の説明を聴く
・自分のやり方を説明する
・自分のやり方とは別のパターンを探す
・どのやり方が自分にとって1番やりやすいか考える
などなど、たくさんの学びが層になって、同時に起こります。
一人一人の現在地での活動と学びを尊重することを心がけることで、みんなが楽しんだり、意味を感じたりしながら学べるように感じています。
「やってみよう」
2コマことばかずの時間があるときは、1コマはたっぷり共同学習や活動を通して学び、1コマはその内容を「やってみよう」という時間です。個人のペースで学び進めていきます。
かずの「やってみよう」は、主に活動的なものと、習熟のためのプリント学習の2種類があります。
それぞれのペースで自分の学びを進めます。「やってみよう・かず」を進める人も「やってみよう・ことば」を進める人もいて、一人一人が集中して学びに向かう、熱気の高い時間になることもたびたびです。
今回は、こどもの森の1年生かずの時間を紹介しました。
小さかった1年生も、もう3か月後には2年生!
部屋やテキスト、学び方も変わる部分もあるので、どのように接続するのがよいのか。
「自立した学びってなんだろう?」「何を大事にする?」
スタッフと子ども達の試行錯誤は続きます。
今後ブログも更新していく予定なので、お楽しみに!
お読みいただきありがとうございました!
(低学年スタッフY)