こどもの森の学びのエッセンスをお伝えする「学び場コーディネーターmanabeeプログラム」の受講者による
共育プログラムを、低学年クラスの選択プログラムの時間に実施していただきました。
5名のAチームメンバーが、何度もミーティングを重ねて考えてくださいました。
以下、メンバーのみなさんが書いた報告です。
2022年10月3日(月)4、5コマ
【概要】
大坂近郊3名と東京から2名の5名で
低学年向け共育プログラム「みんなで1000年後の未来をかこう」を実践しました。
このプログラムの狙いは、「それぞれが自分を自由に表現すること、そして対話をしながらお互い を認めながら作り上げていく」こととしました。
【話し合った内容】
約1ヶ月短期集中で計9回の話し合いをしました。対話をすすめるうちにドンドンやることが変わってきたのがドラマチック!、でもこれがManabeeの醍醐味との先輩のアドバイス
#1 9/3 共育プログラム初日、自己表現をテーマで絵を描くことをメインに決定
#2 9/8 5人フルメンバーでそれぞれの想いを共有
#3 9/11 何をしたいのかを自分で表現できることを中心にプランを組み立てることにする
#4 9/15 これからのスケジュールと、表現のテーマを「1000年後の未来」に決定
#5 9/18 ポスターの作成
#6 9/22 タイムスケジュールとそれぞれのポイントと準備物品の検討
#7 9/25 具体的なスケジュールと各人役割、物の準備など
#8 10/1 ミカさんの一日体験のシェアとお絵描き後のまとめの最終確認
#9 10/3 当日早めに集まって、お茶しながら最終確認
※当日は低学年11名参加の予定で追加1名の12名が参加してくれました。
【当日の流れ】
- ManabeeAチームメンバーの自己紹介
- 今日のやることを説明した後「未来を知る前にまず1000年前を知ろう」ということで平安時代のことを説明
- 簡単な発表形式で未来をみんなで簡単に語る
- 3つのグループ(1グループ4人)に分かれて、それぞれの絵を描きます。
(休憩)5分
絵を続ける、中には描き終わったけど描き足りなくて2枚目の制作にとりかかる組もあり
5. 発表タイム
それぞれのグループごと描いた未来を発表
発表のあとそれぞれの質問タイム
6. まとめ
今日の感想をそれぞれ振返りシートに記入
【進行上工夫した点】
◆みんなの想像力を掻き立てるのに導入部分はよりイメージしやすいように過去と未来を提示
さらに気持ちを持って行きやすいように「タイムマシンエレベーター」を実際に作ってこどもたちを乗ってもらう(レジャーシートとスズランテープのみで作成)
◆絵を描く時は子供たちのやりたいを重視して、細かいことは自分達で決めさせた(役割、画材、かくもの)模造紙1枚に班のメンバー全員がそれぞれ描く。
◆低学年なので飽きてきて集中力が続かない子には、サポートで入ったメンバーが話をしながら集中できる環境を作る。
◆描き上げたあとの発表の感想を話す時間を多くとり、それぞれの未来のイメージを共有する
などなど
【活動のようす】
最初絵を描く前のイメージ作りとして仮想の「タイムマシン」に乗って1000年前の時代に戻って
その頃の家や衣装の紹介をして、そのあと未来に行く前に皆に「千年後はどうなってる?」って聞いたら「地球は滅亡している!」、や「みんな戦争で無くなってる」などという話が出たのでちょっとビックリでしたが、そのあとまたタイムマシンに乗って千年後の未来へ・・・という流れでスタート。
3個チームに分かれるとき、それぞれ一緒にやりたい人や、そうでない人などがそれぞれ想いを言い合ってちょっとチームに分れるのに時間がかかりましたが、最後はそれぞれの組で無事開始
ここは、「自分たちでどこまでメンバーを協力して決めれるのかな」という所を敢えて実践してもらいました。
お絵描きを始めた途端、もうみんな頭の中にイメージがあったのか、どんどん筆が進んでます。
グループ毎の発表時間は、どのグループも全員で数名が代表として絵の説明を生き生きとしてくれました。
【よかったこと】
◆こどもの森の子たちは自分の想いを表現することに慣れているようで、発表もとてもスムーズ
こどもたちが元気でしかも溶け込むのがとても早く、スムーズにManabee共育プログラムが進行できました。
◆絵を描く時もそれぞれみんな相談しながら、周りの子が何を描いてるのかを見ながら自分たちのテーマに沿って描いていた。ひとつのチームは既に事前に相談したようで、悪い未来と良い未来を1つの紙に描くことにして、悪は混沌、そしていい未来は空に自由に羽ばたく昆虫や人、バス、そして虹を描いて、まるで「将来の選択肢は皆の気持ち一つでどちらにもなり得るんだよ」と問いかけられたような気がしました。
◆振り返りシートを参加者皆に描いてもらいました。多くの参加者からは「楽しかった」と、高評価をもらえました。
【反省してること】
◆ 楽しかったというこどもたちからの振り返りの反面、今回の目的を考えてみてよかったのかな?という問いかけがメンバー共通にありました。自分を表現すること、そしてお互いに対話を通してグループの絵を作ることでManabeeエッセンスの自己肯定感と対話には少しは貢献できたのか等の意見もありました。
◆「手放すこと」これをどこまで実践できるかが悩んだところです。出来るだけ自分で決めて自分で材料を集めて、それぞれに意見を出し合い共同して作品とする間、どうしても「こうしたほうがいいよ」などとつい出そうになる部分を我慢し、できるだけ見守るはずだったけどどうしても口を出す場面もありました。
【まとめ】
縁あって出会ったAチームのメンバー、そしてこのプログラムに参加できたこと、こどもの森の低学年のみんなと一緒に楽しめたこと、さらには温かくサポートしてくださったスタッフの方たちに感謝です。一回で得られることはほんの僅かですが、たくさんの人の子どもたちへの想いが重なって未来に繋がっていく事が垣間見れたとても充実した1ヶ月でした。Manabeeプログラム本当にありがとうございました。
PS
予想以上に好評だったタイムマシンエレベーターの「行き先ボタン」(製作:恭ちゃん)最初から最後までみんな押したくてたまらなかったのは肌で感じましたが、マナビ―の後スタッフに預けていたところ、実際に自分で分解して、自分で作ってみた「ツワモノ」がいたことを加えておきます。
体験じゃなく経験となることの大事さを感じるひとコマでした。
学び場コーディネーター「manabeeプログラム」についてはこちらをご覧ください。
https://cokreono-mori.com/otonanomori/manabee.html