2学期の小学部のテーマ学習は「世界くらし発見!」ということで、
国際理解について学んでいます。
9月29日(木)に、フェアトレード雑貨「エスペーロ能勢」の斎藤さんご夫妻(かずこさんとテリーさん)に来ていただき、
「世界にはいろいろな国がある」というタイトルでお話をしていただきました。
世界にはいろんな国がある
かずこさんはインドの、テリーさんはインドネシアの衣装を着て登場。
まずは、これまでに行ったり住んだりしたことのある国について、話してくださいました。
アメリカ、クウェート、インドネシア(バリ島)・・・
特に、イスラム教の国の暮らしのお話が圧巻でした。
ムスリムの人たちはイスラム教の様々な戒律を守って暮らしていて、
ラマダンといって、日の出から日の入りまで断食をしたり
アルコールと豚肉は食べてはいけなかったりします。
こっそりお酒を飲むと警察に捕まってしまうかもしれないそうで、
海外からの訪問者でムスリムでない人でも、警察に見つからないように気をつけなければならないようです。
外国(人)とつながろう
外国(人)のことを知ることは楽しいこと。
いろんな言葉や音楽、スポーツ、食べ物などを知ったり、外国の人と友だちになったり。
そうすることで、世界が平和になりますと、かずこさんは話してくださいました。
外国を知ったり、外国の人と友だちになる方法として、いくつか教えてくださいました。
学校の近くにあるコムカフェという、日替わりでいろんな国の人がランチを提供してくれるカフェを紹介してくださったり、11月に高学年の人たちも出店する「多民族フェスティバル」にエスペーロさんも出店するので見に来てくださいね、と話してくださいました。
それから、アラビア語とインドネシア語も少し教えてくださいました。
「ありがとう」「どういたしまして」は、
アラビア語で「シュクラン」「アフワン」
インドネシア語で「テレマカシー」「サマサマ」
みんなで声に出して言ってみました。
「テレマカシー!」
「サマサマ~!」
フェアトレードって何だろう?
後半はフェアトレードについてお話していただきました。
子どもたちは写真を見て
「このチョコレート食べたことある!」
「カレーの壺、うちにもある」
など、けっこう身近にフェアトレード商品があるようすでした。
フェアトレードとは、公正な貿易のこと。
貧しい国の人から安く買いたたくのではなく、適正な価格でやりとりすることです。
ところが今の社会は「安いものを安く買おう」「安い方がいい」という価値観であふれています。
100円ショップではなぜあんなに安く売ることができるのかというと、
それは正社員でないアルバイトを使っているから。
労働条件が保障されていないため、貧しい人が増えていくシステムなのです。
フェアトレードは、そんな貧しい人たちが自立していけるシステムを作ること。
商品を作って販売を始めるためには資金が必要です。
フェアトレードには、貧しい人のために前払い金といって生産者のためにお金を出すしくみがあるそうです。
実際にお店で販売されている商品をいくつか持って来てくださいました。
こちらはオリーブオイル。
この商品は、パレスチナ人とイスラエル人が対立を越えて、ともにに働いている工場で作られたもの。平和のメッセージが伝わってきました。
実際に品物を手に取って眺めたり、においをかいだりしながら、
かずこさんにラベルに書いてあることを説明していただきました。
フェアトレードの商品は、どこの国でどんな人たちがつくっているのか知ることができる、「顔が見える貿易」です。
かずこさん、テリーさんのお話を聞いて、高学年の人たちの心の中で外国がより近くなったのではないかと感じました。
かずこさん、テリーさん、楽しいお話、大切なお話をたくさんしてくださり、ありがとうございました!
テレマカシー!(A.M)