光るアイデア・研究発表会〜12月〜



それぞれが日々、ひらめきや思いを形に試行錯誤を繰り広げる、プロジェクトの時間。
先日、そこで生まれた作品や実践を紹介する「研究発表会」がありました。
今回発表したのは、低学年・高学年合わせて6作品・3実践でした。



まず1人目は、「つりざお」の作品。
はじめに、作り方や製作日数などを説明しました。
完成したつりざおは、
室内遊びとしても釣りを楽しめるだけでなく、
実際に海や川で生きものを釣ることもできるとのこと。
つまり、インドアにもアウトドアにも対応できる
2wayのつりざお!
遊び方にも楽しみが広がります。

2組目は、低学年の2人。
そして登場したのは、彼らの背丈をはるかに超える長いもの。会場にいる、みんなの目線が一斉に上がりました。
2人で作ったのは、柿を取るための「柿とりバサミ」でした。
学校に長い木材を持ってきて製作。
木材の扱いも1人ではなかなか難しいところを、協力して作ることができました。


3人目は、羊毛で作ったハムスター。
普段から羊毛をプロジェクトで取り組んでいて、思いついたそう。
ハムスターのあたたかみが伝わってくるような
優しい作品に仕上がっていました。
ホールやYoutube配信からも続く質問にも、一つひとつしっかり答えていきました。

続く4人目も、羊毛で作った作品でした。
見せてくれた作品は、なんと羊毛でできたポッキー!
他の人が作っているのを見て、面白そうだなと感じたことが製作のきっかけだったそうです。
羊毛の作品というと、針を刺しながら形づくっていくことが多いですが、
棒を芯にして羊毛を巻きつけていくのは、彼女ならではのアイデアでした。

ここからは、高学年の発表に移っていきます〜

5人目は、こどもテラスのレイアウトを手掛けてきた過程を発表しました。
こどもテラスは、今年度から子どもの森の子どもたちが発行している冊子で、
担当した4コマ漫画について説明しました。
描き始めたときはできるかな?と思っていたけれど、
描いているうちにアイデアがどんどん出てきて、楽しく描くことができました。
第2号発行に向けても引き続き、活動を続けています。

6組目は、ヘディングでラリーをする、その名も「ヘディングテニス」
聞き慣れないこの言葉は、自分たちで考えた競技名で、2人のオリジナル競技だそう。

まず、2人がヘディングテニスに挑戦している様子を動画で紹介しました。

ラリーを続けるコツは、「頭を当てるという感覚をもつこと」だそうで、
頭を動かしていると、なかなか続かなかったことから
頭の動きを固定して、ボールに当てにいくという技を発見しました。


7人目の作品は、「アイロンビーズ」
高学年の旅行の資金集めのイベントで販売するために作ろうと思ったことがきっかけで、
今回アイロンビーズに挑戦しました。
妖精の絵柄を参考に作っていきました。
ビーズにするとイメージが違って見えたことが、作品作りのむずかしいところだったそうです。実際に形になることで気づきを得られた作品でした。


8人目は、絵の描き方についての探究でした。
今までに描きためてきたイラストを見せながら、
おもに人物の描き方について紹介しました。輪郭→顔→眼の順で描いています。
指で長さを測ると、原画に近い正確な絵を描くことができるというコツに、
ホールからは感心のざわめきが聞こえていました。

最近では、影や色をつけることにも挑戦中だそうです。


いよいよ最後の9人目は、フクロウのホーちゃんのマスコットの作品。
作ったきっかけは、大事にしていたフクロウのぬいぐるみをなくしてしまい、
なくてはならない大切なものだったことに気づいたこと。

なくしたホーちゃんは、無事にお家で見つかったそうですが、
マスコットを作った今、大好きなホーちゃんでお家の棚を埋め尽くしたい、いろいろなホーちゃんを作ってみたい・・とさらに夢が膨らみます。

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今回は、製作に至った経緯を知ることができたり、製作後の展開も聞くこともできたりと
作品に留まらなかった、作った人の思いやアイデアを知ることができる機会になりました。
作品から溢れる製作者の思いやアイデアにも注目しつつ、
これからもプロジェクトの時間に、どんな作品や実践が生み出されるのか・・とても楽しみです!     

(F.T)