天文学者がやってきた!


「星、見たことあるかな?」―「ある!」
「どこで?」―「家から見えるよ。」「海!」「キャンプ場!」
「どんな星を見たことがある?」―「〇〇座!」「流れ星!」「皆既月食!」などなど…
「星」と聞いて、知っていることを楽しそうに話す子どもたち。
わくわく、どきどきした雰囲気の中、選択プログラムが始まりました。

実はこのたび、国立天文台が募集している「ふれあい天文学」に応募したところ、ラッキーなことにこどもの森に出前授業に来ていただけることになったのでした。
今回は、長野県にある野辺山宇宙電波観測所から、天文学者の衣笠健三さんが「宇宙の大きさを感じよう 〜宇宙の中の地球人(わたしたち)〜」というタイトルで、星と宇宙のお話をしていただきました。
まずはクイズを交えながら野辺山のお話。直径45メートル、重さが700トンもある電波望遠鏡の写真を最初は何気なく見ていた子どもたちですが、冬に雪かきをする人や観測所の建物の写真が映し出されると、「アンテナ、でか!」とその大きさにびっくりしていました。
八ヶ岳の山々を臨む自然豊かな環境の中、大小さまざまなアンテナで宇宙から地球に届く電波をキャッチしているそうです。

それから、星空のお話。あいにくの雨模様の日でしたが、晴れたらこんなふうに見えるよと、星の探し方を教えていただきました。
次の流星群は12月13日と1月4日だそうです。晴れるといいですね。

次は惑星のお話。太陽と地球を比べて、「地球、小さい!」と驚いていました。
グーグルマップを使って、箕面こどもの森学園の場所を中心(太陽:大玉転がしの玉ぐらいの大きさ)にして、まわりの惑星がどれぐらいの距離感で動いているのかを見せてくださいました。水星、金星、地球…どんどん広がっていく様子にみんな興味津々でした。

その他にも、星の大きさ比べや、星座早見表づくりをしました。

最後は、パソコンの横にずっと置いてあり、子どもたちが気になっていたコントローラーが登場!
国立天文台のMitakaという仮想宇宙空間シミュレーションソフトを使って、宇宙空間を自由自在に動き回る体験をしました。
夕日が沈み、星空を眺めるところから、どんどん空高く移動し、地球を飛び出して、星や惑星を見ながらどんどん宇宙空間へ…
「うわー!!!」「すごい!」「天の川、でかい!」「速いはやいー!!!」
大盛り上がりで宇宙を冒険し、無事に地球へ戻ってきました。

こどももおとなも夢中になる星と宇宙のお話、ありがとうございました!