夏まつりinこどもの森2021


外は雨で中はむしむし。そんな中、こども達はうきうきと、居ても立っても居られない様子で準備に取り掛かりました。浴衣を着た子もくるくると廊下を駆け回ります。


準備を早くに終えみんなホールに集まれば、元気なかけ声とともに夏祭りがスタートしました。保護者の方々が来始めた頃には外は明るく、日射しが濡れた景色をキラキラと輝かせていました。

おかし釣り、射的、フリマ、お化け屋敷…。こどもも大人も、お祭り気分にすっかり溶け込み、歓声や笑い声があちこちから聞こえてきます。わなげで連続して得点し拳を掲げる男性、周りで沸き起こる拍手。

てきぱきお店番をするこどもとはしゃぐ大人の図には、なんだかたのしい気持ちになります。私も、色とりどりのプヨ玉(「プヨプヨすくい」をこの時初めて体験しました)を一度にすくえた喜び、射的が当たる気持ちよさをいつのまにか堪能していました。


こども達は、お店の人とお客さん、どちらの役にも熱心で、「いらっしゃいませ〜!」の声にはパワーが溢れんばかりです。チケットに替えられたお金は、ブースごとにその枚数を管理することに決まり、各ブースにいる年長者のひときわ真剣な表情が目立ちました。


中学部では、コイン落としと休憩所兼フォトブース。お祭りの屋台のイラストを背景に、引き締まった表情で膝に手をつく中学生男子二人と、その間に立つお客さんの照れ笑いのような笑顔。思わず頬が緩む光景に心身ともたっぷり休憩できました。


終了残り10分を迎えたとき、「ジャンケンで勝ったらカルピス50円引き!」「射的通常3回を5回でできます!」とこどもたちの声が一層張り上がり、その商魂たくましさにただただ感心してしまいました。

準備、お祭り、片付け。怒涛のような一日を終え、こども達もスタッフ達も、疲労と達成感をその顔に滲ませていました。

週一のインターンである私は、こうして華々しい一日を仕上げるまでの過程には多くの話し合いや準備がなされてきたんやな、ということを想像で補い、みんなの表情の輝かしさに一層見惚れてしまうのでありました。

(M.H)