【テーマ】高学年まとめ➁


1学期の高学年のテーマ学習のようす、
2つ目のグループは主にアフガニスタンやテロなど戦争を小テーマに選んだ人たちのことをお伝えしていきます。

高学年まとめ①はこちら

高学年まとめ➂はこちら

 


このグループの子どもたちの小テーマは以下の通り。

「地雷の世界」
「地雷」
「アフガニスタン」
「バーミヤンの大仏と中村哲さん」
「15歳の子の嘘、バーミヤンの大仏」
「テロ」
「戦争と武器ビジネス」

 

では、一つひとつを見ていきましょう。

 

<地雷について>

まずは「地雷」について調べた子どもたち。
4年生の女の子二人は、地雷の種類がいろいろあるということを調べていました。
「跳ね上げ式地雷」「指向性地雷」「対戦車型地雷」など。
地雷は手足を吹き飛ばすものの殺さないため、「悪魔の兵器」と呼ばれていて、
なんてひどい兵器なんだろうと思ったと言っていました。

世界が平和になるために、自分ができることを自分なりに考えてまとめていました。

 

 

 

もう一人、地雷について調べた4年生がいました。
彼は、地雷撤去の方法に、小さなネズミを使っているということを知り、その絵を描きました。

ネズミの名前は「マガワ」
ネズミは鼻が利き、体重が軽いため地雷の上に乗っても爆発しないそうです。
マガワはたくさんの地雷を撤去したその功績をたたえられ、動物愛護団体から金メダルをもらった英雄ネズミなのだそうです。

 

 

<アフガニスタンという国>

「アフガニスタン」について調べた5年生は、
アフガニスタンの人口や就学率、死傷者数などのデータを集め、19人に1人が1歳まで生きられないという現実があることを伝えてくれました。
また、戦争に巻き込まれてけがをした子どもたちを治療する「ドイツ国際平和村」の活動も紹介し、
もし自分が大統領だったら、攻撃ではなく守りを強くすることを考えると話していました。

 

 

アフガニスタン・バーミヤンにある大仏の遺跡をテロリストが破壊したことを調べた子どもたちもいました。
5年生の女の子は、自分たちの意見を暴力ではなく、言葉にして伝えることが大事だと言っていました。
また、湾岸戦争勃発のきっかけになったクウェート人の女の子の嘘についても調べ、ニュースをうのみにしてはいけないことを伝えてくれました。

 

 

 

4年生の男の子も、バーミヤンの大仏について調べ、大仏爆発はもちろん悪いことだけど、
物事をいい悪いで判断したら争いがどうしても争いになってしまう。
コップに水が半分入った状態を、「水が半分しかない」ととるか、「水が半分もある」ととるかで気持ちが変わる。
「ある」ことに目を向けることで幸せを感じることができるんだ、と話してくれました。

また、アフガニスタンの不毛の土地に用水路をつくり、緑の農地を作って、現地の人たちが自立した生活を送れるように尽力した日本人、中村哲さんのことも調べて教えてくれました。

 

 

<テロ>

「テロ」について調べた4年生。
そもそ「テロ」とは何か、どういうテロが世界で起きているのかについて調べ、
テロが起きなくなるためにどうすればいいか、たくさん案を考えました。

そして、世界が平和になるためにどうすればいいかを、図にして説明してくれました。
 

 

 

<戦争と武器ビジネス>

5年生の男の子は、戦争と経済の関係について調べました。
そして、どうやら戦争すると銀行がもうかるということ、テロや戦争時に株価が上がる企業があることを知りました。
世界が戦争にかけるお金のたった4日分で、世界中の児童労働問題が解決すること、
アメリカにはマクドナルドの10倍の数の武器ショップがあることを伝えてくれました。
そして、クラスター爆弾禁止条約は市民が声を上げたことでできたということも。
市民が戦争をなくすために声を上げることの重要性を感じたようでした。

 

自分たちの考えたことを短い動画にして、発信することにもチャレンジしています。
世界が平和になるために、自分たちにできることのひとつとして自分の言葉で語っています。
よかったらご覧ください。

動画はこちら
世界が平和になるために~小学生が考えた平和のレシピ~

(A.M)