72時間サバイバル教育協会の片山誠さんにお話を伺いました。
片山さんは無人島サバイバル教育や、サバイバルマスターの育成事業などを行っておられる方です。
まず、72時間って何?という話から始まりました。
子どもたちからは、
「がれきに挟まれて生きることのできる時間。」
「救助が来る時間。」
などの意見が出ました。
簡単に言うと、
人が飲まず食わずで生き抜けることができる時間。
つまり、この時間を過ぎると生存率がぐっと下がるのです。
なのでこの72時間がレスキュー活動で助け出すまでの目安の時間とされています。
東日本大震災が発生した時、片山さんがボランティアとして現場に駆け付けた時の話を聞きました。
そこでは、小学生ぐらいの子どもたちが家族と2日間連絡も取れず、会うこともできなかったそうです。
そこで、もし昼間に災害が起きたらどうする?ということを考えました。
子どもたちは、どうやって逃げようとか、家に戻れない場合はどうしようとか、それぞれの考えを巡らせています。
ここで片山さんから最も大事な言葉が。
自分と家族が生き残れたら他の人も助けられる!
災害が起きた場合、どう生き残るかも大事だけれど、普段から「助け合いの社会をつくる」ことを考えることもとても大事だと話していただきました。
この「助け合いの社会をつくる」ことができていると、災害発生時も自然と助け合うことができるということです。
実際、阪神淡路大震災では、家屋などの下敷きになって助かった人のうちの約8割ほどが、救助隊ではなく、地域の住民によって助け出されたそうです。
たしかにそうだなあ、とハッとさせられました。
防災を考える中で、備蓄品や用意するもの、サバイバルの技術ばかりに目が行きがちですが、普段から助け合いの社会を作ることの大切さについても考えていきたいと思いました。(K.K)