なぜふとんから出たくないのか?(高学年哲学)


みなさま、お待たせしました!「なぜふとんから出たくないのか」を高学年で哲学しました。高学年は20人なので、2グループに分かれました。カーテンを閉めて雰囲気をだし、哲学のろうそくに火を灯してスタート。

ふとんから出たくないのは「暖かいから」「楽しい夢を見ているから」「眠いから」「だるいから」「寒いから」「朝の準備のことを考えると面倒くさくなるから」「本能だから」「お母さんのお腹の中にいたことを思い出すから」「雨だから」「安心するから」「ふとんの温度がちょうどいいから」「嫌なことを考えるとふとんにくるまっていたくなるから」などの意見がでました。

スタッフから「逆にふとんからパッと出られる時はどんな時?」と聞いてみると「楽しみなことがあるとき」「旅行にいくとき」「友だちがいるとき」「日曜日」などの意見がでました。特別に楽しいことがあると目覚めはいいよね!

「ふとんから出たくないの?それとも出られないの?」という問いかけには、出たくない人と、出られないと出たくないが半々の人がいました。意思を持って「出たくない」と言えるのは、さすが、こどもの森の人たち!

「ふとんから出るためになにか決まった方法はある?」と聞くと「あと10秒とか決めている」「時計を確認している」「スマホを確認している」などの答えでした。気持ちいいふとんから出たくないながらも、自分から出ようとして頑張ってるんだなあ~

「ふとんから出られないことでいいことはある?」と聞いてみると「もっと寝られる」「夢の続きを見られる」などの意見がでました。楽しい夢は見続けたいもんね~

1コマで対話を終えて、ろうをくを消し、2コマ目はグループ間のシェアと、感じたことをそれぞれに書いてみるという時間でした。

共通了解がなんだったのかな~と思い返してみると、「ふとんは安心するから」かなと思います。根っこの方には「最終的に自分で踏ん切りをつけて起きられるから(ふとんの中で少々まどろんでいても大丈夫!)」という自信があるのかなと思ったりしました。

大人になってウン十年の私は、あまりふとんでまどろまないな、いつからまどろまなくなってきたのかなって思ったりしていました。また、3学期はテーマで防災のことをやっていますが、阪神大震災を経験した私は、おふとんでゆっくり寝られるって、すごく幸せなことだなと思ったりもしました。(NY)

 

 


 

ちなみに、今回どうしてこのテーマで哲学することになったのか、そのいきさつも書いていますので、
よかったらぜひこちらもお読みください。

哲学のテーマ決めの長い道のり