劇団アニマルズ「4ひきのねこ ふくろのなか」


2学期の終わりのお楽しみ会で、劇団アニマルズの公演が行なわれました。
演目は「4ひきのねこ ふくろのなか」。
馬場のぼるの絵本「11ぴきのねこ ふくろのなか」を元に作った、
役者4名、裏方5名と当日の助っ人2名による、ミュージカル仕立てのお芝居でした。
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アニマルズは4月に、新しい団長とともに再度メンバー構成されました。
もちろん、子どもたちの自主的なクラブですので、やりたい人たちが集まりました。
初めは話し合いからスタートしました。
まず、アニマルズは何曜日に活動するか?みんなの都合をすりあわせました。
そして、演目は何にするか。いつ公演するか。
役者をしたい人、裏方がいい人は誰か。
団長はまだ4年生。
彼を気遣って、昨年団長をしていた卒業生の女の子が、新団長のために丁寧にアドバイスをしてくれたりしました。
彼女は、自分たちが立ち上げたアニマルズが今年もうまくいくように、いつも心配してくれていました。
やがて演目が決まり、団長が台本作りをはじめました。
そして、中心となるメンバー4人で話し合い、ミュージカル仕立てにすることになりました。
そこで、団長が絵本の文を歌詞にして、作曲をすることになりました。
その歌に合わせて、ダンスが得意な女の子が振り付けを考えることになりました。
裏方の人たちは、舞台で使う道具の製作を始めました。
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しかし。
夏。劇団メンバーたちの気持ちは、どこか行き違い、まとまることが難しくなっていました。
自然と活動も滞りがちとなり、メンバーそれぞれがアニマルズのことで悩んでいました。
秋。公演を12月のお楽しみ会でやることに決めましたが、
メンバーたちの気持ちはやっぱりうまくいかないまま。
アニマルズから離れていく人もいました。
11月も終わり頃。公演まであと1ヶ月という時になっても、どうやらしっかりと稽古ができていなかったようです。
セリフは覚えられていない、ダンスもできていない、役者がどう動くかも決まってない、
せっかく作った舞台道具もしばらく放置されていたために壊れかけているものもある、そんな状況でした。
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そんな中、公演が目前に迫り、メンバーたちには「もしかしたら公演ムリかもしれない」という不安が広がってきました。
なんとか稽古をしようとしても、体調不良などで欠席する人が続いたりして、なかなか全員で稽古ができませんでした。
それでも、「何とか公演にこぎつけたい。今までの苦労を水の泡にしたくない。」
メンバーは、そんな気持ちで直前まで準備をしてきました。
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「本当に公演できるのか・・・」
その不安は公演当日の朝まで続きました。
そして本番。
メンバー全員が参加して、今までで一番のお芝居を見せてくれました!
会場からは大きな拍手。
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きっと、観客のみなさんには、そんな紆余曲折があったことなどみじんも感じさせないものだったでしょう。
アニマルズのみんなの心の中は、きっとそれぞれの思いでいっぱいだったと思います。
公演をやり終えた安堵感と喜び、今日までの苦労やメンバー間がうまくいかないしんどさなど、
いろんな気持ちを感じながら、それを糧にまた一歩ずつ成長していってほしいと願っています。
みんな、おつかれさまでした!(A.M)