プラスチックとのつきあい方~テーマ「いきものプラネット」高学年


2学期のテーマは「いきものプラネット~人とどうぶつの暮らし~」ですが、
このテーマを考える時に避けて通れないのが「プラスチックごみ」の問題です。
今回、「プラスチックごみ」詳しい堀 孝弘さん(京都市ごみ減量推進会議職員)にお越しいただき、
高学年の子どもたちにプラスチックについて考えてもらう時間をもうけました。

堀さんは気さくで楽しい語り口で、子どもたちにクイズを出したりしながら
プラスチックのよさや、問題点を語ってくださいました。

プラスチックはもはや、わたしたちの生活になくてはならない素材です。
しかもプラスチックはとっても便利で安価。
身の回りを見渡せば、あちこちにプラ製品が見つかります。

堀さん「このマスクもプラスチックなんですよ」
子ども「え!マスクがプラスチックなんて知らんかった!」

堀さん「もしプラが無くなったらどうなると思う?」
子ども「暮らしにくい・・・」

堀さん「プラスチックは石油からできています。
とても長持ちするので、何白年も残ってしまいます」

堀さん「ごみ箱に捨てたプラスチックごみが、風とかでごみ箱から出て飛んでいって、
それが川にながれて海にたどり着きますが、そんなプラスチックごみはどうなると思う?」

そこで、堀さんが見せてくれたのは、いきものの被害の写真。
アホウドリのお腹の中にはたくさんのプラスチックごみが詰まっていました。
アザラシの首にはプラスチックの網が巻き付いていました。

クジラやアザラシなどの海の生き物ばかりでなく、
シカも間違ってプラスチックを食べてしまうそうです。

人間の暮らしに便利なプラスチックですが、
腐ることがないため、自然の中で分解されず、いきものを苦しめていることがよくわかりました。

さて、
後半はみんなでワークをしました。
身の回りにどんなプラスチック製品があるかを思いつくままふせんに書き出しました。

「え~、何があるかな?」
「マジックとか、水筒とか~」
隣同士、わいわい言いながら不戦に書き出していきました。

そして、それを以下の4つの軸で分類していきました。

子どもたちが分類した結果はこちら。

「今だけ使って、なくても困らないものがたくさんあるね」

「プラスチックの代わりになる手立てがあります。
たとえば、レジ袋は布の袋にするとか、
マスクも布マスクにするとかね。
あと、ペットボトルのお茶も別の方法にすることができるね」

この問題を解決するには、どうしたらいいのでしょう。

堀さん「実は、がんばらないといけないのは、大人たちです。
でも、今のみなさんにもできることがあります。それは、
ポイ捨てしない。
ものを大切に長く使う。
ものを買う時、必要かどうかを今まで以上に考える。です。

そして、勉強もがんばろうとのメッセージがありました。

「理科や社会はもちろん、算数、英語、国語、英語、家庭科、体育、音楽でも、がんばって勉強すれば、自然やいきものを守り、環境をたいせつにすることができるんだよ」と伝えてくださいました。

 

 

人が便利に暮らすことと、いきものの命を守ること。
大切なのは、自分たちの出したごみがこの後どうなっていくのかを知り、そのバランスを考えることではないかと思いました。

最後に、子どもたちの感想の一部を紹介します。

・鳥のおなかにごみがいっぱいあったのにびっくりしました。
・ゴミであんなにどうぶつが死んでたなんてびっくりした。
・ふせんにプラスチックを書いたとき、たくさんいらないものがあってびっくりした。今おかあさんがなるべくごみを出さない生活をがんばっているから、自分もがんばりたいと思った。

(A.M)