生物多様性センターに行きました。~テーマ「いきものプラネット」高学年


9月29日(火)、高学年の人たちは寝屋川市にある「生物多様性センター」に見学に行きました。
こどもの森がある北千里から香里園まで、いくつも乗り物を乗り換えて、ようやくお昼前にセンターに到着しました。

2人の職員の方が出迎えてくださいました。
こちらの施設の正式名称は「地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所 生物多様性センター」
大阪の生物多様性について調査研究をしているところです。

はじめに、職員の方から「個性とつながり」というテーマでお話を伺いました。

生き物は今、いったい何種類いるでしょうか?
なんと、地球には1,750,000種、日本には90,000種、大阪には8,700種いるそうです。

生物多様性をおびやかす、4つの危機についても教えていただきました。

➀開発など人間活動による危機
モンゴル高原では、それまで多様な植物が育っていた土地だったのに、
小麦を植えた後はヨモギしか生えなくなったり、
熱帯雨林はプランテーションでアブラヤシだけになってしまったりという問題があります。

➁自然に対する働きかけの縮小による危機
里山や雑木林は、それまで人と生き物は共生していたのですが、
人が手を入れなくなったために生態系がくずれてしまうという問題があります。

➂人間により持ち込まれたものによる危機
輸入植物に混ざって外国からやってきた虫や、
ペットとして外国から入ってきた生き物たちなどの、外来種の問題があります。

④地球環境の変化による危機
気候変動の影響で生態系のバランスがくずれてしまうという問題があります。

このセンターでは、そういった問題に対して、調査研究をして、絶滅危惧種を守る活動をしたり、
外来生物対策をしたりしているそうです。

こちらのセンターは淀川沿いに位置しています。
淀川には天然記念物の「イタセンパラ」という魚がいますが、
イタセンパラは日本では、ここ淀川と、名古屋、富山の3か所にしかいない貴重な魚です。


淀川の「ワンド」と呼ばれる場所で生息していて、
かつてブルーギルによっていなくなったイタセンパラを、
こちらのセンターの活動で復活させた経緯についてお話を聞きました。

 

その後、展示室を自由に見て回りました。

 

センターの職員の方のお話を聞いた後は、屋外施設を見学させていただきました。


大きなビオトープには、トンボが飛んでいたり、ウシガエルのオタマジャクシがたくさんいました。
ウシガエルは外来種で、よそから勝手に入り込んできたそうですが、
人が勝手に動かしてはいけないことになっているそうです。

ザリガニを見つけて興奮する人たち。

水生植物のコーナーには、田字草(デンジソウ)というめずらしい草がはえていました。

その他、亀のいる池や鯉の池を見せていただきました。

センターの職員のお2人には、とても親切にいろんなことを教えていただきました。
どうもありがとうございました!


(A.M)