燃えた後の空気は?


物が燃えたら空気が変わる。
ではどんなふうに変わるのか、今日はそれを見ていきましょう。
エスミさんのひと声で科学の時間が始まりました。
テーブルの上には試験管や紙コップ、まるい模型、なにやら液体の入ったボトルがあります。
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このガラスも紙もみんなの体も、細かく細かーくしていくと、粒になる。
全てのものはみんな粒でできている。
一番小さな粒は、「原子」・「アトム」といいます。
空気も粒でできているんだね。
この空気中には窒素が78%、酸素が21%、その他が1%あります。
二酸化炭素は「その他」の中に0.03%なんです。
「え~めっちゃ少ないやん!」と子ども達。
では実験してみよう。フタをしたびんの中でろうそくを燃やしてみるとどうなるかな?
外ではいつまでも燃えているね。でも瓶の中に入れると…
「弱くなるんちゃうん?」
「消えるんちゃう?」
「あ、消える消える!消えた!」
ロウソクの火が消えました。それはなぜかな?
空気がなくなったと思う?
「なくなった…?」
「なくなったんかなぁ」
「いや、少なくなった!」口々に言います。
では、ビンの口を洗面器の水につけて確かめてみようか。
空気が少なくなっていたらビンに水が入ってくるはずやね。
集まってごらん。
こんな風に実験が流れるように進んでいきます。子どもたちは興味津々。
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「あ、変わらへんやん!」
そう、なくなっても少なくなってもいないんやね。
「え、じゃあ何がなくなったんや!」
「酸素?が二酸化炭素になった?」
子どもたちは順番に謎が解けていく、疑問が生まれていく面白さを味わっている様子。
燃えた空気の酸素は21%から17%に。
二酸化炭素は0.03%から4%に増えるんだって。本当かな?
そこで出てきたのは石灰水。
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二酸化炭素とまぜると白く濁るのを色々な気体で確かめてから、次は炭酸水、ドライアイス、吐く息で実験します。
中でもドライアイスは大盛り上がり!
試験管を振るともくもく立ち上がる煙にはしゃいでいます。
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炭酸水と混ぜるとき、分量よりたくさん入れすぎると石灰水が反応しないことに気付いた子がいました。
「にごらへん!なんでー?」
それはね、違うものができるんだ。じゃあそこに石灰水を多めに入れてみ。
「あ、濁った!けど下の方だけにごらへんなぁ。振ってるけどまざらへんねや!」
いろんな気づきがあるなぁ~。見ているスタッフにもワクワクが伝わります。
そして、最後の実験。
「何を燃やすと二酸化炭素はでるのか?」
炭素の含まれているものじゃないと二酸化炭素は増えないんだとわかり、子どもたちは化学式にも挑戦しました。
まずは小さなまるい模型で酸素と二酸化炭素を作ります。
これが酸素。
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これが二酸化炭素。
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これを記号で書いて、今日の科学はおしまい。
あっという間の1時間半でした。
試験管の正しい振り方まで教わって、モクモク煙の出る実験。
いいなぁ。子どもの時にあこがれませんでしたか?
見ているスタッフは「うらやましい!」と一緒に参加したい気分になりました。(Y.N)