’19 修学旅行☆番外編!かまくらを作りに!


それは今年度のはじめ。

6年生があつまって、今年の修学旅行はどうしようかと話し合いをしていた時にうまれました。

「かまくらに行きたい」

1人の6年生がそんなアイデアをぽろっと出してくれたのです。

どこに行こうかという話しがメインだったので、その話し合いに参加している人のほとんど(いや、全員)が、「鎌倉かぁ」と思ったはず。関西から関東はなかなか遠いし、大きなチャレンジなりそうやなぁ..そんな風に思いながら、その日の話し合いが終わりました。

後日、あらためて、じゃあ関東にある鎌倉に行くためにはどうしたらいいだろう?と話し合いを進め始めようとしていたところ、そのアイデアを出した人が、「…関東ってなに?」と言い始めました。

 

「…関東ってなに?」

 

「…なにって..なに?」

みんながきっとそう思いました。鎌倉って言ってたやんな?鎌倉行きたいんちゃうの?

くわしくその人に聞いてみました。

「行ってみたい。雪の鎌倉…。」

そう、その人が言っていたのは、鎌倉ではなく、かまくら。

雪を固めて作る、かまくら、だったのです。

かまくらがあるところにみんなで行きたい!というのが彼女の希望でした。

 

そこで一同、お互いの勘違いに大笑い!

「そっちね!いいなぁ!かまくら行きたい行きたい!」

となりました。

 

結局、修学旅行として、メインの旅は、白浜と姫路に行くことになりましたが、1月か2月の寒い時期に日帰りで行くことを決めました。

当初は、できあがったかまくらにみんなではいって、ご飯を食べれるようなところを探していましたが、その理想の場所は遠かったり、予算がかかってしまったりして、難しいことがわかっていき、それならば、ゲレンデみたいなところで、みんなで一から作る形でもいいんじゃないかとなり、近場で、大人数でもかまくら作りができるところを探しました。

最初にアイデアを出してくれた人以外にも、交通のことを調べたり、ゲレンデの情報を集めたり、またかまくらの作り方を調べてくれるを引き受けてくれる人たちがでてきて、念願かなって、行くことができました!

かまくら作り、当日は快晴!

そうでなくても、今年はかなりの暖冬で、暖かい日が続いていましたが、目指すゲレンデは六甲山人口スキー場。そう、人工雪なので、暖かくても、雪が降ってなくても心配することなく、実施することができました。

ゲレンデ情報を集めてくれて人たちが、事前にゲレンデに電話をして、キッズパークがあり、そこで小さいかまくらであれば、作ることができるということを確認してくれていました。

阪急の六甲駅からバスにゆられ、六甲山ケーブルカーの乗り場へ。

急な斜面にある、レトロなケーブルカー。遊園地のアトラクションに乗る前のテンションのように意気揚々と乗り込んで、いざ山頂へ。窓のある車両と、ない車両があり、ない車両の方はなかなか迫力満点。山の冷たい空気を感じながら、ワイワイガヤガヤ進みます。

一つ早い時間のものに乗れたので、山頂駅では、慌ててバスに乗らずに一本遅らせて、ゆっくりすることに。さすがに山の上は寒い!けれど、お天気にも恵まれたので、展望台からは神戸の街を一望でき、あったのかい飲み物を買ったりして、各々に時間をすごしました。

バスにのりこみ、山の中をはしっていきます。気温は寒いけれど、見事なぐらいに雪はなく、本当にこんなところにゲレンデなんてあるんだろうか、と思った矢先、うっすらと白く広がる場所が見えてきて、あれ?これか?いや違うんちゃう?え?え?どれ?と言ってるあいだに、バスは停車。六甲山スキー場に到着しました。

ウェアやシューズを借りる人は、支払いをして、入場。一通りレンタルをしたところで、まずはレストランに集まって、お昼ご飯を食べました。混雑を予想しての、少し早めのお昼はスケジュールを考えてくれて人たちのアイデア。見事に混み合うことなく、リラックスして食事をとることができました。

食事の後は、いよいよかまくら作りです!

かまくらの作り方を調べてきてくれて人は、作り方をコピーしたものも準備してくれていて、それを一人一人に配ってくれました。人工雪だとなかなか作るのが難しいよ、ということのアドバイスもくれました。

4つのグループに分かれて、かまくら作りスタートです。あーでもないこーでもないと言いながらも、作りながら、雪を集めてくる人や、それを固める人、作り方の指示を出す人もいれば、声をかけて鼓舞する人など、自然と色んな役割にわかれ、それぞれのグループで独自の作り方をうみだしていって、見ているだけでも、とてもおもしろかったです。

途中からは、一息ついてあったかい飲み物や食べ物をとる人もいたり、となりの場所でソリにのったり、他のグループと協力することにして、かまくらを合体させたり、色んな動きがありました。

    

最後は、2つのグループが見事に、かまくらを完成!

一人分は入れるぐらいの、立派なかまくらが出来上がりました。

かまくらにいきたいとアイデアを出してくれた人は、最初から最後まで休むことなく、雪を集め、固めて、けずり、穴をつくり続けていました。

 

1人のなにげないアイデアや発想から、新しいプロジェクトが生まれて、

その動きに、自然と人が集まっていき、形になっていく。

年度の最後に、記憶に残る素敵な時間がすごせました。

(K.F.)