「おでかけ」


こどもの森学園の子どもたちは、箕面市に限らずいろんな地域から通っています。
今日はその中から池田市に住んでいる6年生の男の子のお家周辺へ、みんなでおでかけに行きました。
「おでかけ」では、乗るバスや電車の時間、どの道を通って行くかなど、すべて案内役の子どもが計画します。
道中にあるお気に入りスポットを紹介しながら、みんなを案内するという役割です。
さて、今日の案内役の6年生の男の子の家へはバスで行きます。
バスの乗り降りや運賃の払い方などがわからない子には、高学年の子が付き添って手伝ってあげたりして
面倒をみることになっています。
まず最初に訪れたのは、図書館。
案内役の子がみんなに説明をしてくれました。
「ここは、家の一番近くの図書館です。よく利用しています。」
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そして、次に少し歩いていったところに、バスの営業所がありました。
バスが何台も並んでいて、ガソリン補給をする場所もありました。
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ここで、また説明してくれました。
「ここはバスの営業所です。前にここの中でゴルフの練習をする四角い網があって、
ゴルフボールがいくつかころがっていたので、ちょっと危ないな~と思いました」
ちょうどその時、1台のバスを点検しているところで、営業所の方に挨拶をすると
点検しているところを見せていただくことができました。
地面に細長くて深い溝があり、そこに人が入ってバスの底を点検することができるようになっていました。
「降りてもいいよ」
営業所の方は快くおっしゃってくださり、子どもたちは大喜び。
「やったー」
「すごーい!」
下から地上のスタッフを見上げて「あゆ、めっちゃ大きいなあ!」と大興奮でした。
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その上、バスのかわいいシールまでおみやげにいただき、
みんなでお礼を言って、先に進むことになりました。
住宅や小さなお店がならぶ道を歩いていき、よく利用するというスーパーを過ぎると
現れたのは、近所の公立小学校。
「ここはぼくが5年間近く通っていた小学校です。1学年3クラスあって、1クラス25人の学校です」
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そして、道の途中で
「あそこのグレーのマンションが僕の家です。2階です」
「へ~、あそこがお家なんや~」
そのすぐ近くには、カラフルな遊具のある公園がありました。
「ここが公園です。2年ぐらい前に改装してキレイになりました」
「2時までここで遊べます。」
ということで、みんなはわっと走り出し、
「おにごしよ!」
「じゃんけんぽん!」
とさっそくおにごっこが始まりました。
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みんなでゆっくり遊んで、時間になったので、帰り道となりました。
歩きながら一人の女の子が、
「こんな遠くから学校に来てるねんなあ。しかも自転車で。すごいなあ」
と、感心して言いました。
でも、案内の彼は
「べつに遠くないよ。」とさらり。
おでかけでいろんな子どもたちの家のあたりに行くたび、
この子はこんな雰囲気の町に住み、こんなニオイの空気を吸って生きてるんだなあと思います。
学校の中だけではわからない、その子の生活が見えてくるようです。
子どもたちみんなで行くこの「おでかけ」には、友だちをより深く知るための
そんな意味があるのです。
(A.M)
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