自由って何? 対話の積み重ねを目指して


毎週木曜日にあることば共同の時間。
自分の感じたことや考えたこと、経験したことなどをみんなに伝え、友だちが伝えたことを聴く。
伝え合い、聴き合うことを通して、お互いの違いを認め合い、受け入れ合う時間です。
さらなる深まりを目指して、今年度から、作品鑑賞(詩の鑑賞)とテーマ作文を取り入れていくことになりました。
テーマ作文、第1回目のテーマは、「自由って何?」
低学年、高学年の分かれて、まずは、自由について対話をしていきました。
≪低学年クラスの様子≫
「自由って何?」
「自分の好きなことができる!」「好きなもの買ってもらえる!」「私も買ってもらえる!」「うちは買ってもらわれへん。」「休みの日が自由」「自由がなにかわからへん」などなど、いろんな意見がでてきました。
「自分の好きなことができるって、いつでも?」
「いつでもはムリ。できるときもあるし、できないときもある。」
「好きなもの買ってもらえるって、絶対?」「う~ん。絶対ってわけじゃない。」
「うちは、絶対やで。ママがだめでも、おじいちゃんが買ってくれるもん。」
「休みの日って、自由なん?」
「自由やで。好きなことできるもん。」「あ~、でも~、家の用事があったりすると自由じゃないかも。」
「大人とこども、どっちが自由?」
「それは、こども。だって、大人はお仕事があるから自由じゃない。」
「自由にお仕事は選べるけど、お仕事をしているときは自由じゃない。」
「うちのお母さんは、お仕事も自由に選べてない。」
「うちのお母さんは、自由やと思う。だって、自分のすきなことしてるように見える。」
「うちは、お母さんには自由がないと思う。お仕事と家のことと、子どもたちの世話で夜になるとすごく疲れてるんだよね。」
「自分にとって、自由ってどんなとき?」
「お母さんに、わがまま言ってるとき!自分は自由やと思う!」
「え~。お母さんにわがままなんか言えるの?うちは言われへん。」
「好きなもの買ってもらえるとき、自由。」
「好きなことができるとき。」
「好きなものが食べられるとき。」
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 いろんな話がでた最後に、「自由って何?」というテーマで作文を書いてもらいました。
 どの作文もよかったのですが、そのうちの一つを紹介します。
                 自由って何?
 
            自由は、すきなことができる。
            自由は、やりたいことができる。
            わたしの自由は、あそんでいるとき、
            かってもらっているとき、
            母におねだりするとき。
            みんなの自由はそれぞれちがう。
            もし、自由になれなかったら、自分で自由をつくったらいい。
            みんなの自由は、かぞえきれないほどの自由がある。
            おとなも子どももおなじくらい。
            つくりたいものはつくり、すきにできる。
            それが自由。
 
「もし、自由になれなかったら、自分で自由をつくったらいい。」
 子どもたちの感受性って、ものすごいということを改めて感じました。
 テーマ作文の取り組みが、子どもたちの感じ方や考え方を拡げてい取り組みになるようていねいに紡いでいきたいと思います。
≪高学年クラスの対話のロジックツリー≫
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最後に自由とは?
・社会を変える
・人に言われず自分で決める
・種類が2つ みんなで決める 一人で決める
対話の中に、大人でもハッとさせられる子どもたちの言葉がたくさんありました。  (M.F)